第3話 朝まで眠ろう

今日も学校で完璧な私を演じきった。

学級委員、優等生、いい子のかたがき…もううんざりだ。


1人帰路に着く。

つかの間の休息。

家に帰れば、今度は完璧な姉を演じる。


宿題か…めんどくさい。

明日の朝にでもやればいいか。

そう言えば、今日は塾だっけ…

そんなことを考えながらただただ家に向かって歩く。


ふと路地裏に入って、隠し持っていた煙草を1本吸う。「あー…だるい。」なんて小言をボソリと呟いてまた家に向かって歩き出す。


日はすっかり暮れた。

帰ったらすぐに寝よう。

寝れなかったら薬を飲めばいい。

塾は…体調不良とでも言えばいいか。

そして、素の自分のままで…朝まで眠ろう。

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