第22話  立ち止まる勇気

ただひたすら、まっすぐまっすぐ


走っていた



吐く息は浅く

どんどん、胸を締めつけていく


そんなことは、おかまいなし


ハァ

ハァ

ただひたすら、前を向いて走っていく



ぷつんと何かが切れた


足が絡まり、そのまま崩れ落ちていく


地面の底が抜け

深く、深く落ちていく


目の前の景色は、色をなくし

全てが



溢れ出す

想いが

涙とともに


気づいて欲しかった

抱きしめて欲しかった

私の声を聞いて


やっと、気づいた

私の声


ごめんね

今まで、本当にごめんね




手を差し伸べ

微笑む君


いつだって、どんな時だって

あなたは、大切で

君は、相方で

一緒にあるいて行こう


立ち止まる勇気を

痛みを受け入れるココロを





ありがとう

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