第20話 私とわたしの生きる意味
吐く息は
どんどんどんどん浅くなるばかり
苦しいよ
次から次に押し寄せる波に
太刀打できず
私は、もがき続ける
息は・・・・
だれか
助けて
だ
れ
か
薄れゆく意識の中
私の前に
一人ぽつんと女の子がいる
ゆっくりと顔をあげ
こちらを、見ている
私も、最後の力を振り絞り
彼女に手を伸ばした
""助けて""
目の前は
真っ暗
私は、どうなったの
生きているの?
それとも、死んでいるの?
「あなたは、どうして
私を、いつも無視するの?」
えっ
目の前には、あの女の子
暗くて顔は見えない
「どういう意味?」
「私は、あなたが好き
あなたには、いつも笑って
それでいて、幸せでいて欲しい」
心にぽつんと、何かが
あたる
震え
目からぽつんと
滴が
いつも、感じていた息苦しさ
何かを求めれば求めるほど
どんどん
苦しくなるの
何でもするから、
助けてよ
自分の価値をあげる為に
自分の価値を社会に証明する為に
誰かと比べて
比べて
価値を見いだした
本当の私は、泣いてる
しくしく、一人で泣いてる
気づいてよ
早く
私は
ずっとずっと、
あなたの側にいるんだよ
やっと聴こえた心の声
そうだった
本当に大切なものは
私の中にあったんだ
神様が昔言ってたの
あなたが、あなたを愛すことが
できたなら
あなは、きっと
周りの大切な人達を幸せにすることが
できるんだよ
だから、忘れないで
あなたを
あなたが、大好きだってことを
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