第27話 そいつの名は絶望の使者(アカシックレコード)

 次話で第1章は終わり。



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 光が収まった時、そいつは宙に浮いていた。


『皆さんこんにちわー!

 アカちゃんでーす!!』


 デフォルメされたアルテっぽい女の子だ。

 2頭身だから、赤ちゃんぽい……でもラストラたちといい、本当にアルテに似てるやつ多いな!?


 俺は、間違いなくロクでもない奴だということを確信し、脇汗がヤバくなる……

 やたらとテンションが上がっているらしく、キャッキャッしながら宙を飛び回っている。


「ワタル……あの子は何?」


「あれは……絶望の使者アカシックレコードだ……」


「どういうこと?!」





 一通りこの噴水広場を飛び回って満足したのか、俺とイラベルの間に来る。


『さて、今回ご主人わたるさんに敵意を持ったのは……そこのイラベルさん!!』


「わ、私ですか?」


 やる気満々だったイラベルも、さすがにこのテンションで来られたら戸惑うか……


『いきなり殺しにかかるなんてヒドイです!

 めっ!!』


 そして空中に巨大スクリーンが現れる。


「な、なんですかこれは?!」


「……お前が引いてくれないからこうなったんだ……」


「一体貴方は何をしようとしているのですか!?」


「さあな……俺にも分らん……

 一つだけ言えることは……地獄の始まりだ……」


『文化的な違いは大体のニュアンスで伝わるように調整してまーす。

 それではあなたの歴史をご堪能くださーい!』






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 まさに年頃の女の子らしい部屋に、美少女が居た。


 幼き日のイラベルである。


 彼女はベッドにうつぶせになって足をパタパタしながら、クマの人形に話しかける。


「ねえ、アーカード?

 私の所にも白馬に乗った王子様が来てくれるかな?」


「うん、絶対来るよ!

 だってイラベルは世界一の美少女だもん!!」


「そんな……美少女だなんて……えへへ……」


「でも、寂しくなるな……」


「え?」


「王子様が迎えに来たら……僕と一緒に遊ぶことは少なくなるよね……

 でもいいんだ!

 だって、イラベルは大事な大事なたった一人の友達だから……」


「アーカード……大丈夫!

 だって私にとっても君は大事な大事なたった一人の友達だから!」


「イラベル!」


「アーカード!」


 少女とぬいぐるみは抱き合ってベッドの上でクルクル転がる。


「ああああああああああああ……ぁぁ……」


「……」









 そして、一人二役を終えた少女は、ベッドの上で膝を抱き……


「お友達……ほしいな……」









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「フォーーーーーーーーオゥ!!!?」


 初っ端からヤベェのが来た?!


『一人二役がすごく可愛かったよ!

 私がお友達になってあげてもいいよ!!』


「イヤアアアアアアアアアアアアッ」


 横目で見ると、イラベルも崩れ落ちた。


「あぁ……あへっ……あっ……」


 なんか彼女、既にヤバいな……精神的ダメージ10倍の効果か……


『という訳で、開幕式が終わりました!

 次回以降、ルーレットで決めます!!』


 そして、スクリーンの横にルーレットが現れた。

 恐ろしいことに俺の名前も書いてあったが、100箇所のうち、5箇所が俺の名前を書いたポケットだ。

 残り95はイラベルの名前……ふふっ、勝った!!


「イラベル、破れたり!!」


「ぁぃ……?

 ま、まだ……勝負はついていません!」


 ふふふっ……だがダメージはデカそうだな!


「いや、もう詰んでいるんだよお前は」


「ど、どういうことですか?」


 俺とイラベルは中二病という罹患歴こそ一緒だが、そこからが違う!

 俺は黒歴史悲しい過去を背負いつつも、社会に出て必死に荒波にもまれてきた。

 

 だがこの女は違う!

 数百年間の間、自分のうちに引きこもり続けていた。


 (ブラック)企業戦士と引き籠り、ストレス耐性の桁が違う……つまり精神力の強さが段違いなのさ!!


 同じだけ精神的に傷ついたとしても、精神力の最大値の違いで俺が勝つ!!!


「故に、引きこもりのお前が精神的に俺に勝つことは出来ん!!」


「くっ……大言をはきますね……しかし、たかが人間ごときが魔王わたし勝てるとでも?」


 俺達は睨み合った。





『ところで渉さん!

 最近あまりお母さんアルテの所に顔を出してませんね!

 お母さんはすごく悲しんでいます。

 そんな悪い子にはお仕置きぺなるてぃー!!』


 そして、5個所だったはずが、更に25個所が俺の名前に置き換わり、合計30個所まで増えた。


「な、何をするダァ―――――ッ」


 いきなり大ピーンチ!!

 ストレス耐性があるからって、好き好んで黒歴史なんて晒したくねぇよ!!?




『あ、口答えしましたね?』


「してない!!

 してないから!!!?」


 俺は必死に冤罪を主張するが……


『お次はご主人わたるさん、どうぞ!!』


「やめてえええええぇ」


 悪魔は無慈悲だった……








――――――――――――――――――――――――――――



 



 とある夕暮れ時、中学生という思春期真っ盛りの渉が映った。

 中学生というのは異性にとても興味の出る時期だ。


 渉は胸の内でくすぶる熱い何かに耐えられなかった。


 それは恋慕!!


 近所に住むケイコちゃんにフォーリンラブ!


 この熱い気持ちを吐き出したくてしょうがない!!


 ただ今家には俺一人!

 邪魔する者もリスナーもナッシンッ!




「ケイコ大好きだああああああああああっ!!」






 腹の底からシャウトする!!








 唯一の誤算は、部屋の壁が薄く、家の外まで声が漏れていた。

 そして……


「気持ち悪い……」


 偶然家の前を通っていた本人ケイコに聴かれていたことだろう……









――――――――――――――――――――――――――――






「にゃあああああああああああ??!」


 身体が……身体が動かない!!?

 今すぐ喉を掻きむしりたいのに!!!


「はにゃああああああああああああ??!」


 イラベルも同様に苦しんでいる。


『それでは次に行ってまいりましょう!!

 どぅるるるるるるっるるるるるるるっるるっ、はい!!


 次はイラベルさんの番でーす』


「お願いですからもう許してえええええええぇっ!!」













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 ガラの悪い男たちがイラベルの魔法で吹き飛んでいく。


「愛に勝るラブキュンなんて存在しないんだよ!!」


 顔の横でピース死ながらウインクも忘れない。



「妖精さん、今日もベルに力を貸してくれてありがとう。

 いぇい!!」


 キャピキャピの美少女は、今日も妖精と一緒に悪者退治!



「貴方たちもよく頑張ったわね」


「あ、貴女は……」


「私は愛の使徒!

 魔法少女ベルちゃんよ!

 もう、一人でこんな暗くて狭い道を通っちゃだめだよ?」


ぱちっ

 またしても渾身のウインクを決める。


「名残惜しいけどもう時間なの!

 私も妖精郷アルカディアに帰る時間なの!

 それじゃあね!

 チャオ!!」


 そして空を飛んでいくイラベル。


 尚、そのフリフリのスカートは、お尻側が水玉ショーツに挟まれて、パンツ丸出しであった。












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「ばかああああああっ?!

 私のバカああああああっ!!!

 スカートぐらい確認しなさいよおおおおおお!!?」


 おおよそ美女がしてはいけないくらいクネクネ動きまくってる。


 そして俺は、鳩尾みぞおちの辺りがあり得ないぐらいビクビク痙攣しているんだ……

 死にてぇ……


『次の発表者は……渉さんでーす』


「また俺かよありえねぇッ!!!?

 1/2って確率おかしいだろオオッ?!」











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 ここはとあるレンタルビデオ店。

 学校の帰り道、ちょっとした出来心でR-18コーナーに渉は入っていた。


「ふっ……何とも下品な奴らだな……だが許そう。

 何故なら俺の前世はアダム!

 全人類の父!

 故に諸君らは言ってみれば俺の子供たちだ……」


 なんかよく分からないが、渉の前世はアダムという設定だったらしい。


 しばらくR-18コーナーをうろつく渉。

 するととある棚の所で、あるエロDVDを見つける。


「おお……久しぶりだなイブ……ずっと探していたんだぞ……これでようやく一緒に暮らせるな……」


 そして、気に入ったAVを持ってアダルトコーナーから意気揚々と出てきたところで、店員に捕まる。


「ちょっと君、学生だよね?

 ここに入っちゃだめだよ。

 ちょっとこっちに来てくれる?」


「え、あ……いえ、その……」


「いいから早く」




 そして、学校の担任と両親に連絡された。


「お宅の息子さんがアダルトコーナーでこのエロビデオを持ち出しましてね?

 当店としては18歳……」


「はい、はい……うちの息子がすみません……」







 帰宅後……凄まじい気まずさが支配する家族会議が開催された。


 その時、父親が俺が借りようとしていたAVをわざわざネットで調べ……


「この娘、近所のケイコちゃんに似てるな?」








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「ダメですわぁ、そりゃあダメですわぁ!?!」


 高校時代あのころの俺何してんの?!

 自分をアダムって……AVイヴって……訳分かんねぇよ!!?


 何でそんなに頭湧いてんだよおおおおおおおっ?!





『次に行ってみましょう!!


 ……おおっと?!

 次はまさかのイラベルさんでーす!!』


「あっはははははははははっ!!!」



 イラベルの突然の大笑いに、その場にいた者は何事かと彼女を見る。


「ははは……はぁ……これ以上は生き恥をさらせません……ラス、ヴィス……」


「な、何かしら?」


「どうしたのイラちゃん?」


 目に光のともっていないイラベルに名前を呼ばれ、姉妹は困惑する。


「さようなら……」


 そして、ショックのあまり手放して地面に転がっていた剣を取り、逆さに構えて自分の首に刺そうとした。


「イラッ、待ちなさい!」


「おぉおぉおぉ落ち着いてイラちゃん!!?」


 二人は止めようとするが、イラベルの方が圧倒的に速い。

 そして、その細い首に剣が突き刺さろうとした時……


『はーい♡

 それは禁則事項でーす!!」


 悪魔アカちゃんが宣言する。


「え?」


 何とイラベルが握っていた剣が、光の花弁となって彼女を傷つけることはなかった。


『もう!

 私は誰も殺さないようにっていうご主人さんの秘めた思いを受けて生まれたスキルですよ!

 そんな私の目の前で命を絶つことなんて許しません!!


 そんな悪い子には……』


「え、いやっ!

 一体何なんですか!!?」


 宙に浮いていた光の花弁が、突如イラベルの身に纏わりつく。


お仕置きペナルティー!!』


「ダメ、それはダメええええぇ??!!」


 光が溢れた後、イラベルは無傷で現れた。


 しかし……



『…………』



 そこに居たのは、魔法少女ベルちゃん(大人Ver)だった。


「うわああああああああぁん」


「お、おおう?」


 イラベルは美女だ。

 いくら同族嫌悪を抱いているとはいえ、魅力的な女性だというのは変わらない……

 

 しかし……


 見た目20代前半の彼女がフリフリのゴスロリドレスを着ていると……


「うわぁ……」


 なんか……こう……ね?




「今、うわぁ……って言った?!

 今、うわぁ……って言った!!」


「うん」


「うわああああああああああああぁぁぁん?!」


 うっかり正直に返事すると、とうとうイラベルが泣き喚いてしまった。

 さすがの俺でもこれはあまりにも……と思う。


『うーん、イマイチですねぇ?』


「?!」


 イラベルは泣き喚いているため、今の悪魔の呟きが聞こえなかったようだ。


「い、イマイチ?」


 だから、俺が思わず言ってしまった。


『だって、イラベルさんはただ可愛らしい格好に着替えただけじゃないですか?

 全然罰になってないような……』


 こ、こいつ~~~っ?!!


 ま、まだ嬲り足らないと言うのか??!!


『イラベルさん……』


「ああああああああああぁん!」


 余程精神的につらいのか、泣き止む気配が無い。


『もうっ、いい大人がみっともない!』


 マジでこいつヤベェ……血も涙もありゃあしない!

 

『私を無視するなんて、これはちょっとお灸をすえなければいけませんねー?

 ちょっと黙ってくださーい』


「うわああっ、むぐっぅぅぅぅぅ」


 なんか不思議パワーでイラベルの口を強制的に閉じた!?


『幾ら男性に比べて泣きやすい女性とはいえ、成人した人が泣き喚くのはみっともなさ過ぎです!!

 これは強めの罰が必要ですね!!』


 イラベルは目を見開き、首をぶんぶんと横に振って否定する。


 だが、悪魔は聞き入れない。


『問答無用で―す!

 大お仕置きペナルティー!!!!』


 そして悪魔の目の前に分厚い本が現れて、パラパラと勝手にページがめくれていった。


『何が良いかなー?』


 非常に楽しそうな悪魔……


『よーし!

 これに決めましたー!!』


 そう言って、一枚の紙をイラベルの前に持っていく。


 いぶかしむ俺達の耳に聞こえたのは、戦慄する言葉だった。


『それじゃあ、イラベルさんが過去に書いたこの素敵なポエム!

 大きな声で朗読してくださーい!!』








 ざ、残酷すぎるだろう??!


『拒否は許しませーん』


 アカちゃんの手が光り、光球がイラベルの口の中に入った。


「ぎぎっ……ぃゃ……」


 そのためなのか、イラベルの口が本人の位置とは関係なく動いている様だ。

 だって彼女、メッチャ首振ってイヤイヤってしてるもん……

 何とか必死に不思議パワーに抵抗するイラベルだが……


『うーん……これはペナルティー10倍にしなければいけないかもしれません……』


 そんな悪魔の囁きを聞き……


「ふえぇぇぇん」


 不思議パワーに従わざるおえなかった。




――――――――――――――――――――――――――――


 あなたの瞳と同じように、星空もキラキラ輝いています。

 でもわたしはオーリ姫とフィコボシの様にあなたの隣にはいられません。


 何故ならあなたには既に他の女性がいるから……

 でも彼女も私を優しく包み込んでくれます。


 あなたも彼女も、私にはきっと素敵な人が現れるって言ってくれますが、私のこの愛に嘘偽りはありません。


 今後、遥かなる時の先においても、私はあなたを思い続けます。


 いつかきっとあなたが振り向いてくれると信じて……


 ラブ・フォーエバー……



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「もういっそ殺してええぇぇぇっ」


「あばばばばばば……」


 寒気が?!

 鳥肌が?!!


 だが、このポエムからは何とも切ない恋の予感が……やはり美人はこういう色恋沙汰は経験豊富なのか?


『いやー、大好きなパパに対する素敵な思いのこもったポエムですね!』


 ただのファザコンだったー!!!


『ほら、この場面です。

 後ろでドアからこっそりと両親が覗いてますよー!

 優しく見守られてますねー』


「きゃああああああああああっ?!」


 そして、わざわざポエムをかいている場面をスクリーンに映し、残酷な真実ついげきを……


 お父さんチィーッス!

 娘さんは割と真人間りっぱ? に育ってますよ!


 ただ何で見てるばっかで止めてあげなかったんですかね?!

 精神的こころに致命傷負ってますよ!!?





『それにしても悲劇のヒロインになりきってますねー。

 この” 今後、遥かなる時の先においても”って長ったらしく言っているところでもう酔っているのが確実です。

 別に”この先ずっと”って短く書けると思うんですけどね―?


 あと、最後の”ラブ・フォーエバー”でベロベロになってますよね‐?

 わずか2行でここまで悲劇に酔えるんですねー!!

 すごいですぅー。


 まあ、第三者わたしたちから見たら爆笑ネタ的な意味ですがwww』




「ピキャアアアアアアアッ!?」


 おい、草生やすな!!


 それに解説と感想を伝えるの止めてあげてっ!!

 ほら!

 なんか女性が出しちゃいけない声をあげてるから!!!





『じゃあ、押してるんで次行きましょー!

 ドゥルルル……ワタルさんでーす!』


「ふぉう? ふぉう!? ふぉう?!」






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「お前達には、俺の本当の名を伝えておこう……


 俺の真名は是無努ゼムド……黄昏を旅する孤高の狼さ……」








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「ぐわっっぴゅう?!」


 何言ってんだよ過去の俺おまえ?!

 何がゼムドだよ!

 俺は渉だよ!!








『…………』


「真顔で沈黙するのヤメテエエエエエッ!?」


「おふっおふっおふっ……」


 その点イラベルはキチンと反応をしてくれる。

 なんか人がしゃべる言葉じゃないけど……


『何を考えて”黄昏の是無努ゼムド”なんて言ったんですか?

 それに孤高の狼って、ただのボッチですよね?


 でも大丈夫ですよ。

 貴女がたとえどんな人でも、私はずっとご主人さんと共にいますから』


 まさに天使のような笑顔で優しくしてくれるけど、前半のディスりがひどい!!?


 ……あぁ……もうダメだ……よし、死のう!


 (ゼムド、逝きまーす!)


 俺は転がるふりをして、ボロボロになった噴水のなにか尖ったところに首を当てて自害を図る。


『あれ?

 今ご主人さん死のうとしました?』


ブルブルブルッ

 首を盛大に横に振って否定する。




『次はイラベルさんでーす!』





――――――――――――――――――――――――――――



 第二の人格……「エイラ」……



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『邪気系ですねー』


「ホニャアアアアアアアア」








『次、ご主人さん!』






――――――――――――――――――――――――――――



 Welcome to undergraund.



――――――――――――――――――――――――――――


『綴り間違えてますよ?』


「添削ヤメテェ!!!?」
















『次』


「ひゅおおおおおおぉ」








『次』


「ヒデブッ」








『次』


「〇×△□!?!?!?」









『つぎー!』


『▽◇●◆△◎■▼…… オォォォォォッ ……  ――――――   ……』







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