影のない僕たちの詩

 世界の果てでさまよってた時

 僕には思い出がなかった

 みんな孤独の殻のなかで

 僕がいることに気付かなかった


 影が僕の友達だった

 僕はいつもの遊歩道を

 友達と並んで歩いた

 沢山の思い出を分かち合った


 ある日のことだった

 友達はこの街を卒業した

 引き止める僕に残した言葉

「いつまでも子どものままではいられない」と


 いくつもの季節を

 友達のいないこの街で過ごした

「いつまでも子どものままではいられない」

 だけど僕は子どものままがよかった


 影のない僕は大人になった

 この街で影のない君に出会った

 互いのことがとても知りたくなって

 そのことがおかしくて一緒に笑った


 影のない僕たちは一緒に歩いた

 沢山の思い出を分かち合った

「君となら大人でいるのも悪くない」

 子どものような笑顔で君が笑った


 僕もそう思ってる これからもずっと

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