短詩10本② 残像

草むらのBB弾掘り起こす僕の残像


夕暮れの中を私が走っていく 傘で柵を叩いたりなんかして


自転車の車輪が道路の棒の上に刺さっている 自転車に「通行禁止」の標識がついていて 回転すると見分けはつかない


ショートケーキはてっぺんのイチゴがボス


缶蹴りで割ったガラス今は駐車場の空


ジャンプの仕方を忘れ僕は横断歩道でつまずいた


足元にタイヤの痕突然現れた3歩先で消えている


急に影が伸びた振り向くと真夜中の水たまり


夜明け前

街を見ていると車の音が聞こえた

どこにもヘッドライトは見えないのに


贈る言葉贈り損ねる

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