短詩10本① バックライト
家家に消えていくバイクのバックライトの赤さを見ていた
適当に歯車を合わせるとヒビが入ったのは大きい方
真夜中の駐輪場の光線は緑
白くつるっとした柱に口紅の跡
涙を流したい偽物でいい
トイレの落書きにケタの足りない電話番号 適当に7を書いておく
ぬいぐるみの頭から綿が出ているその白さにほっとする
蚊取り線香を冬につける 夏になる
音楽を流さずイヤホンをつける ただ静寂を聴いている
アパートの3階 階段のセンサーは感度が悪く 踊り場で電球は消えてしまう 廊下へ続くガラス戸はやけに重い
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