第四百四十七話 外出禁止 その一


『三月の間、新型のウイルスの流行に伴い、不要不急の外出を自粛してください。繰り返しお伝えします』

 

 作者……。

 

 なんだよ。By作者

 

 よりによってこの世界に〇ロナウイルスを流行させる必要はなくねえか?

 

 知らねえよ俺は何もしてねえし。By作者

 

「はあ……まあでも自粛だから別に出ても問題ねえか。キャットランド空くかもだから行

 

『キャットランドが臨時休園する事が発表さ

 

「こいつ! 殺す! 作者!」

 

 俺はコロナ流行っても仕事行ってんだから、お前も大人しく耐えろ。この状況に。

 

※※※

 

 最後のギャグ編で外出禁止とか世の中クソだな!

 

「ふっ、貴様どうして某ペ〇ソナ使いのような事を

「言いたくもなるだろ! お前ら最後の最後で何もしねえとか、それで良いのか!?」

「てか私ならともかく、アンタと江代は外出すんのヤバくない? ただでさえ初は病気になり過ぎて藍田の世話になってるのに」

 

 あいつは最近のトラブルメーカー過ぎるからな。

 もうお腹いっぱいだ。

 

「私も嫌よあんな奴。あいつのせいでまた三栄に殺されかけたのよ」

 

 それは紛れもなくお前のせいだ。

 

「まず家の中で何するか決めよ」

 

 前回までの会議が全て無駄になった瞬間である。

 

※※※

 

「吾の意見を出しても良いか?」

 

 ……。

 

「何故誰も答えてくれぬ?」

「いや、お前の場合どう転んでも厨二方向かゲームやるとかだからな」

 

 スマブ〇全然勝てねえし。

 

「貴様も作者も愚者が陥りがちな行動が多いからな……」

「分からん」

 

 上級者の言う事程意味分からん。

 

「じゃあアレは? スタ子と恋に頼んで

 

 もう二人は休ませてやれ。

 

「何よ。三栄の家の住所調べて爆破しようと思ったのに」

 

 改心すれば良いだけなのに。

 

「何で私があんな奴ごときの為にやらなきゃいけないわけ?」

 

 私の為にはしてくれないのか?

 

「は? 私は健人様の為にしか働かないわ」

 

 知ってた。

 

※※※

 

「やはり吾の意見をだな……」

 

 ……もう良いか聞いてやる。

 

「なんだよ」

「ふっ、それは

 

「失礼しますわ……」

 

 ? この声……。

 

「……うへぇ……おろろろろろろろろろろろろ……」

 

 一応尺に困っているとはいえ、貴重な一文をゲロで汚さないでくれるか……?

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る