第四百五話 おまけ インフル中の夢 その一


 時は遡り……一月某日。

 

「ゲホゴホ……」

 

 私、浅井初が絶賛インフル中の時に起きた話をしよう。

 

「うう……」

 

※※※

 

「初っち~。入るわよ~」

「……?」

 

 優香……?

 

「入りますわ」

 

 美咲?

 

「えへへ……」

 

 和泉?

 

「お邪魔します」

 

 スタ子まで。

 

「……何の用だ?」

「看病!」「看病ですわ」「看病しにきたよ」「看病しにきました」

 

 ……。

 

「帰れ」

 

 ろくな事にならなそうだ……。

 

「え~。初ちゃん看病させてよ~」

「……何で帰って欲しいか簡潔に一人ずつ言おうか?」

「うん」

「まず和泉。お前はそのままお持ち帰りしそうだからアウトだ」

「なんでバレたの!?」

 

 当たり前だのクラッカー。

 

「そしてスタ子。お前は洗脳機能を追加してる途中じゃなかったか?」

「終わったので大丈夫です」

 

 ホントかなあ?

 

「優香」

「お?」

「お前からは別の病気うつされそうだから却下だ」

「いや初っち! 病気持ってないから!」

 

 でも危なそう。

 

「疑い過ぎっしょ……」

「病院行け」

 

 話はそれからだ。

 

「最後に美咲」

「はいですわ」

「……帰れ」

「何で私だけ理由なしですの!?」

 

 何で逆に分からねえんだよ!

 

「何でって、お前が一番ここにいちゃダメだろ」

「……?」

 

 いやこいつ美咲なのか?

 美咲が私の看病をしに来るとか正気か?

 

「……」

「正気ですわ」

 

 嘘つけ。

 

「じゃあ逆に聞こうか。何で看病したいと思った?」

「布団から起き上がれない今なら見下しまくれると思ったからですわ」

 

 分かった。今すぐ帰れ。

 

 ……何しに来たのこいつら。

 

『つづく』

 

 続いちゃうんだ……おまけなのに。

 

※分かってるとは思いますが夢です。

初「ならやめさせろ」

※断る。

 

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