第三百九十八話 藍田の苦悩 その七


「先生さっきから独り言とか気持ち悪いですよ」

「んだとゴラ!」

 

 ざまあ。

 

 お前も怖いぞ……。By作者

 

 私も女なの忘れてねえか?

 

 ……忘れてた。By作者

 

「あ”!?」

「せんせー浅井さんが急に一人でキレました!」

「浅井、ヤク中か?」

「っせーな! 黙ってろ!」

 

 めんどくせえ……。

 

※※※

 

「せんせー♡ 実技まだですか?」

「キモいとかいう奴に授業したくない……」

 

 メンタル折れかけてる。

 

「でもエロい女とはヤってみたい」

 

 あ、まだだ。まだやれるなこいつは。

 

「優香か……次の彼女はお前だ……ッ!」

 

 病気移されてしまえ。

 

※※※

 

「ま、まあヤりたいと思ったのは事実だ。だが俺も授業をやらねばならない」

「あ、ヤりたいとは思ってたんだ。気持ち悪」

 

 もしもし藍田さん。そいつビッチだぞ。

 ブーメランだって言ってやれ!

 

「男がエロい女とヤりたいと思って何が悪い!」

 

 違う!

 

「保健の授業を始める前に……これだけは覚えておけ。異性はな……性欲を満たす為の道具なんだ……俺はそうとしか見ていない」

 

 藍田氏ねッ!

 こいつが有名になったら第二の伊〇誠とか呼ばれそう。

 事実そうにしか見えんが。

 

「藍田……違うわよ」

 

 お、姉さん。やる時はやるんだな。

 

「異性も同性も関係ないわ。私にとってアイドル以外の人間は私から金を搾取されるだけの存在なのよ」

 

 こいつはもっとダメだわ。

 

「そ……それを分かった上で、これからする保健の授業を聞け」

 

 取り敢えず性教育の範囲を読むらしい。

 良い話でもこいつがすると全部エロが絡みそうだが。

 てか絶対そうだ。

 

「ふっ、吾は離脱する」

「おい江代!」

 

 最近江代が段々まとも(?)になってくれてお姉ちゃん嬉しいよ。

 

「私はいようかな。からかいたいし」

「お前こそ帰れよ」

「握りつぶすわよ?」

 

 ナニをとは聞かないでおこうか。

 

「なんだ江代っち帰るのか~? 実技良いのにな~」

 

 お前キモイとか言ってなかったか?

 

「超級のイケメン連れてきたらおまけ程度に」

 

 あ、最初から藍田なんて興味無かったのな。

 藍田カワイソス。

 

「まあ良いや。他の奴は聞いてくれるよな?」

「キモ男の性教育に興味ないな~」

「なっ!」

 

 まあ私もこいつとする性教育は嫌だな。

 授業料としてヤられそうだし。

 

「……酷いぞテメエら……」

 

 そういう生き方してるのがマズい。

 

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