第三百八十八話 親戚の集い その六


「ただいま……」

「おかえり……姉さん!?」

 

 なんで生きてんのこいつ。

 

「克哉の馬鹿兄が法音と代わりに遊ぶことになったからね……」

 

 ……あいつ大丈夫かな。

 

※※※

 

「ふっ、貧乳の銃士よ」

「なんだ?」

「吾は貴様の気持ちが分からなくはない」

「おう」

「でもな……何故……何故あやつの救出に吾が必要なのだ?」

 

 だってお前克哉兄さんのダッシュ元じゃん。

 

「もうス〇ブラネタは良いと言っておるだろう!?」

 

 動きが似てるから仕方ないし作者がスマブラ漬けだから仕方ねえ。

 

「貴様はそんなものの為に……吾を使うのか!」

「おう」

「吾、汝を死刑に処す」

 

 罪が重すぎる。

 彼氏持ち同盟はどうした。

 

「ふっ、貴様があまり言いふらすなと言ったからな。あれは破棄だ」

「そういう意味じゃねえのに」

 

※※※

 

「かつやおにいちゃん! ぼーるなげて!」

「俺は……もう……ダメだ……」

 

 ナニコレ……イナズマ〇レブン?

 ゴールネット破けてるし。

 

「ふっ、あの軟弱騎士は三〇の役目すら果たせんのか」

 

 確かにブロッコリーでもあれはないな。

 ゴールネットはアニメ見る限り破れてないし。

 

「俺の好敵手の……気を感じるッ!」

「吾だ」

「その声……やっと来たのか!」

「ふっ、勘違いするな。吾は貴様を助けに来たわけではない。この貧乳の銃士が貴様を助けよとわめくからな」

 

 こんな感じのベ〇ータはやだ。

 

「あやつ人の下着盗もうとした時点でカ〇ロット以下だぞ」

「そうでした」

「安心しろローバストガンナー」

「あ?」

「もう今回はばっちり盗んだ」

 

 これはダメだわ。

 ……ん?

 

「おい克哉兄さん、てことはさっき……」

「ああ、さっきよろよろだった所をスった」

 

 じゃあ今姉さんノーパンじゃん!

 

「あ、あげないぞこれは!」

「いや早くしないとお前! スース―する事に気付いたら絶対誰か殺しに来る!」

「ふっ……あんな瀕死で俺らを殺す事など出来んだろう」

 

 それもそうだな。

 死亡フラグじゃなきゃ良いけど。

 

「それにあの美しいマイハニーが、俺を殺すなど……あり得ん」

 

 お前従兄弟なのに何で知らないの?

 

※※※

 

「ねえまだー?」

「法音が待ちわびてる……」

「ふっ、貧乳の銃士。貴様が行け」

「は?」

「吾らはな……四章で散々な目に遭ったんだぞ」

「私も楽しかったけど徹夜で死にかけたぞ」

 

 相方に至っては元ネタよろしく死にまくってたし。

 

「楽しかったのなら良かろう。だが吾らは苦しんだ」

「その時私がいない理由を死んだとかってしたのは誰だっけ?」

「赤の姫だ」

「そうだな。てことで連帯責任だ」

「おい何故吾を行かそうとする?」

「お前木刀あるしいけるだろ」

「無理だぞ! 法音の攻撃を防ぐのは吾でも困難」

「良いから行け。後で彼氏には言っておくから」

「どうしてだよぉお!」

 

 人の命で遊んだ罰だ。

 六章の時を越えて償ってもらう。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る