第二百二十四話 市華の帰還(淀子視点)


「ママだ! ママァァァァ!!」

 

 開始早々江代のキャラが崩壊したわね。

 

「あれが素だよ……」

 

 アンタはいい加減立ち直りなさいよ。

 

「無理」

「粗大ごみの日っていつだっけ?」

「馬鹿野郎」

 

※※※

 

 作者にお帰りいただき……。

 

「よどちゃんただいま」

「おかえりクソおかん」

「……うん! ただいま」

 

 何だかんだで母さんは私に勝てないからね。

 戦うのめんどくさいけど。

 

「あれ、貧乳は?」

「あー就職活動中」

「?」

 

 言っても分かんないよな~。

 

「要するにこの世界出て行くらしいわ」

「あら、そうなのね」

 

 ついにこの親自分の娘すら名前で呼ばなくなったわね……。

 

「てかどこに旅行行ってたのよ」

「ん? カメアリ」

「こ〇亀? アンタ両さんに勝てんの?」

 

 死んでもあの世行き拒否されて蘇生するとか……私でも勝てないわよ。

 

「いやーあっちのハンバーガー美味しかったわね~」

 

 アメリカに行ってきたらしいわね。

 

「ねえ」

「何?」

「旅行してきた以上さ、何か私達にする事ないの?」

「ん~?」

「お・み・や・げ」

「あー、ごめ~ん。江代ちゃんの分しか買ってきてないわよ」

「あ?」

 

 あ、喧嘩売ってるわねクソおかん。

 

「そういえば初、今日の夕飯ハンバーグにするとか言ってまだ食材買ってきてないわね」

「……?」

「丁度肉が欲しかったのよ。大人しく肉片になりなさい」

「あら……やる気なの?」

「ええ。今回は本気で死体に

「何でもするから許してください」

「よろしい」

 

※※※

 

 てか毒親キャラ忘れてもらう為とか言ってたけど、結局片鱗が出てるじゃない……。

 相変わらず初だけ扱い酷いし。

『貧乳に食わす飯はない』って張り紙が皿の上に乗ってるし。

 

「ママの料理美味しい」

「江代ちゃんの為なら、私頑張っちゃうよ」

「えへへ」

 

 もういつか初と協力してこのおかんを抹殺してやるわ。

 

「あらあらよどちゃん。怖いわね」

「アンタの初に対する対応の方が怖いわよ。私でもあんな事しないし」

 

 いやお前が親になったら絶対ああなりそう。By作者

 

「殺すわよ作者」

「まあまあ。私みたいな優しいお母さんになるって? 良い事言うわね作者さん」

 

 いやお前は害悪BB

 

「あ、これはオシオキが必要みたいね。ねえ江代ちゃん」

「それはあたしダメだと思うな……ママ」

「江代ちゃんは優しいのね。いい子いい子~」

「えへへ」

 

 見ててうざいわね。

 江代も喜んでんじゃないわよ。

 

「貧乳はまだ帰ってこないのかしら」

「どんだけやってるのかしらね。就職活動」

 

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