第百六十七話 キャンプ その五 ……初、死す!


 サブタイトルまで私の死を予言してくる……。

 

「やったわね」

 

 全然嬉しくねえ!

 

「ホントに何する気だ?」

「それはね~」

 

 姉さんが指差す方向には……。

 

「あれ……モザイクが見えるんだけど……」

「そうね。ちょっとアレは映せないわね」

「ゑ……何なの?」

「初」

「何だよ」

「世の中には知らない方が良い事も沢山あるものよ」

 

 そう言われると余計気になるんだよッ!

 あのモザイクと私の死、何が関係あるんだ!

 

「いや、あと倫理的に説明するのもダメなのよアレ」

「で、その倫理的にアカン奴をどうすんの?」

 

 見た感じ生物には見える。

 

「一応そうね。燃料とだけ言っておくわ」

 

 燃料……?

 

「そしてこの木の柱をこうして……アンタを」

 

※※※

 

 数分後。

 

「……」

「完成」

「あのさ……なんで木の柱に私を張り付けたわけ?」

「何ってSNSにあげるのよ。妹に死の恐怖を与えるキャンプファイヤーと題して」

 

 馬鹿野郎じゃねえか!

 

「てかキャンプファイヤーで私を殺す気だったのかよ!」

「その通りよ~。作者から頼まれた」

「どういうことだよッ!」

「あのセリフ覚えてないの? 前回の話見直してみなさいよ」

「前回?」

 

※※※(前回から引用)

 

「ふっ……美味だった……」

 

 私は吐いたんだけど……。

 

「美味しかったのにな~」

「お前作者以下だぞ……」

 

 馬鹿にしたな? By作者

 

「馬鹿にするわ。親から馬鹿にされてるのに」

 

 あとで覚えてろ……。 By作者

 

※※※

 

「アレマジだったのかよ!」

「うん。作者がアンタの苦しむ顔が見たいからって事で、放送禁止レベルのグロい生物とキャンプファイヤーの用意をしたわ」

「いくら何でもそこまでするか!?」

「大丈夫よ初」

「どこがだよッ!」

「一応これギャグラノベだから、どうせ後で生き返るわよ」

 

 嫌だよ! それが分かっててもな!

 

「じゃあやるわね~」

「ちょっ……まっ……」

 

 いやああああああああああああッ!!

 

※※※

 

「……死ぬかと思った」

「ちっ、抜け出したわね」

 

 いやここで生き返りネタとかやったら無茶苦茶になるからな……正直死ぬわけにはいかんよ。

 

「死ねば良いのに」

「テメエはもうこれ以上喋るな」

 

 ちっ。By作者

 

「オメエもだよ」

 

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