第百三十八話 淀子ちゃんの言いなりにしかなれない その四



「……かはっ……」

 

 やっぱりか。

 

「ほ~らね。私にかかればアンタなんか

『GAMEOVER』

 

 消えた!?

 

『ふふ……ふふふ……』

 

 いや、なんだなんだ……?

 

『はっはっは~!』

 

 すると先程までモブ子がいた辺りに、土管が出現した。

 

「残りライフ4545072……私の貴重なライフポイントをッ!」

 

 絶対こいつゲ〇ムに変身するだろ!

 ……いつの間にかベルト着けてるし!

 

「まあ良いわ……私は神に愛されてる存在なの。つまり……私は神よ。遠藤くんは渡さない!」

「残りライフがそんなにあるのね……」

 

 流石の姉さんもこれは……。

 

「ならば。

死ぬまで殺すだけよ」

 

 炎は出すなよ? 絶対に。

 

※※※

 

『マイティアクションX!』

 

 いやその道具しまってください!

 

「変身よ」

 

『ガシャット! レッツゲーム! メッチャゲーム! ムッチャゲーム! ワッチャネーム! アイム ア 仮〇ライダー!!』

 

 レベルアップしたら強制終了させるからなこん畜生!

 

「へーなるほどね……なら私は……」

 

 姉さんは力を溜める。

 

「はあああああああああッ!!」

 

 青いオーラが周囲を包み、姉さんの髪が青色になったように……見える。

 

「本当の神は……私よ」

 

 いつ種族変わったんだお前!

 

「気にするな!」

 

 気にするよ!

 

「優奈……まずアンタから血祭りにあげてやるわ……ッ!」

「私は神よ! 私の夢は不滅だ――――!!」

 

 お互いが構える。

 優奈はバイクのタイヤのようなものを、淀子は両手であの技を。

 

「シャカリキクリティカル……」

「かーめーはーめーッ!」

 

 遠藤! 逃げろ!

 

「初!」

「あれはもう止めるのは無理だ! 逃げよう!」

 

 だが無情にも……攻撃は放たれた。

 

「ストライク!!」

「波ああああああああッ!!」

 

 もう終わりだァァァァァァァッ!

 

「くっ……ぐぐっ……!」

「負けないわ……ッ!」

 

 いやそういうのもう良いから!

 

「いや……これは淀子ちゃんを消し去るチャンスだ」

「上手い考えするなあ」

 

 よし……ここは全力でモブ子を応援しよう。

 

「頑張れモブ子ォォォォッ!!」

 

「この神が……負けるわけにはいかないんだァァァァッ!」

「許さねえ!」

 

「今よ! 波ァァァァァァッ!!」

 

「ぐっ……馬鹿なァァァァァァッ!」

 

「私のパワーが勝ったわ~!」

 

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