第百十六話 江代 馬鹿達の戦国 その四


『一五八二年 清須会議』

 

 先日。

 本能寺の変によって、信長は光秀にロリもののエロ本を燃やされたショックで自害した……。

 

 ――は?

 

『良いから台本読め』

 

 信長の死を聞きつけた秀吉は、光秀の前で熟女もののAVを泥まみれにし、光秀はそのショックで城から飛び出し、農家のおっさんに『戦闘力たったの5』である事を見抜かれ射殺された。

 そして信長の後継者と、ロリもののエロ本について議論する為に清須会議が開かれた。

 

 ――ツッコんじゃダメか? こんなにネタだらけだと禁断症状でそうなんだが。

 

『我慢しなさい』

 

※※※

 

「今回は後継者とロリものについて議論しようと思う」

「ふっ、下らん」

「黙れ江代とやら」

 

 勝家さんツッコむとこ違います。

 

「父上の後を継ぐのはこのロリコンである信雄だ」

 

 いや聞いてないです誰も。

 

「勝家殿はどう考えていますか?」

「わしは信孝殿にロリコンになってもらいたい」

 

 勝家頭冷やしてこいや。

 

「ふっ……あのロリコンの後継者は闇の騎士たるこの吾が……」

 

「「「それはない」」」

 

「どうしてだよぉお!!」

 

 まあこいつは無理だな。

 

「聞けばあの小谷城の動画、茶々に聞いたがお主が撮ったそうではないか?」

「ふっ……そんなものは知らん」

「わしに嘘を吐けると思うなよ」

「貴様こそなんだその態度は! 吾は居候だぞ!」

「居候の分際で調子こくなクソが!」

 

 テメエら喧嘩すんな!

 

「柴田殿、江代殿。喧嘩をするようでしたら、私がここで斬り捨てます」

 

 丹羽さん怖いっす。

 

「「はい……」」

 

※※※

 

「ではロリものの良い所を話そう」

 

 後継者は!?

 

「秀吉殿が来ていないからな」

 

 ナレーションに受け答えしたぞ丹羽殿。

 

「悪いか」

 

 悪い。皆当たり前のようにやってるけど、普通ナレーションに受け答えしないから。

 

「ロリものの良い所は、何と言っても胸が小さい事でしょう」

「そんなの見れば分かる事だろ?」

「それくらいしか思いつかん……」

「まさか丹羽殿、巨乳派だな……? 先程から江代の胸ばかり目で追いおって……! 切腹してもらおうか!」

「ま……待ってください! 命だけはッ!」

「問答無用! 切腹せぬならわしが斬る!」

「ナレーさん助けて!」

 

 巨乳派に慈悲はない。

 

「そんなァァァァァァァッ!」

 

※※※

 

「丹羽殿は死んだ」

 

 殺したのはお前だ。

 

「というか跡取りどうする?」

「ふっ、この吾が

「却下」

「どうしてだよぉお!」

 

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