第百十二話 もしも、美咲が某ゼミのおまけ漫画の主人公だったら


心夜「やってみたくなった」

初「やるなよ」

心夜「取り敢えずお前某動画配信者のノリで突っ込んでおいて」

初「めんどくさ」

 

※※※

 

「私の名前は六角美咲。生徒会副会長を務める高校二年生よ。因みにクラスで二番目の成績」

 

 あの漫画じゃ毎回お決まりの自分語りシーンだな。

 あとテスト返しから始まる所も、それっぽい。

 

「六角」

「はい」

「もう少し頑張れ」

 

 ……。

 

「え……五点!?」

 

 ちょっと待てい。

 

『なんだよ』

 

 これ美咲はどういう設定?

 

『〇×女子の高校生じゃない設定』

 

 んで、クラスで二番目の設定。

 

『おうよ』

 

 下手したらうちの学校よりひでえぞ。

 

「最高点は浅井、百点!」

 

 地味に江代まで出てる……。

 

「ふっ、吾にこの程度……簡単過ぎる」

「(浅井さん……あとでコロス)」

 

 差が圧倒的過ぎて逆に可哀想に見えるわ……。

 

「(とは言え、どういう事か気になりますわね)」

「浅井さんは何故、学年一位をキープしてるの?」

「ふっ……浅研ゼミのおかげさ」

「浅研ゼミ? あの、〇ラショとかしま〇ろうとかで有名な会社の

 

 やめろ消される!

 

「ふっ……違うぞ。ろくでもない問題を運ぶ事で有名だ」

 

 紹介の意味がねえんだけど。

 

「今始めた方が良いぞ。吾らは来年より大学を討伐しに行く。だから、倒す為に多くの知識を身につけねばならない。始めるなら今ぞ!」

「そうだね」

 

 美咲……お前やっぱり馬鹿だわ。

 

「これを読んでいる貴様ら。受験とは何があるか分からん。だから今の内に戦える力を蓄えねばならない! 登録するんだ!」

 

『さあ、貴様ら浅研ゼミに登録するんだ!』

 

※※※

 

 なにこれ。

 

「ふぅー。こんな感じか?」

 

 いや、最後ただごり押してただけのように見えるんだけど。

 

「私で遊ぶのそんなに楽しいかしら……?」

 

「うん」うん。

 

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