海水に燃ゆる

 日焼けした背中に、夏の海は容赦ない。

 悪い女ぶって、青春の1pに爪痕を残そうと思ったのに。わたし達は、男の子と出会うこともなく、夏の1日を無駄にしようとしていた。

 真っ赤な夕日は、まだわたしの肌を焼いてくる。

「でも楽しかったよね」

 ニヤッと笑った小麦色の貴女は、きっと10年後も隣にいる

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