@r-h

第1話



いつも急いでた。

寂しさ埋めるため。



一人はいやなの。

存在していいのかわからなくなるから。



いつも誰かに求められたいの。

すぐに消えるものでもいいの。

刹那でもいい。はやくきて。






薄暗い部屋の中、

目が覚めたら、やっぱり私は私だった。


スマホのスイッチを入れると開きっぱなしのLINE。


眠りに落ちる夜中の時間が一番きらい。

寂しいから。



だから、オトコ達と繋がる。

LINEには数え切れないくらいのオトコ達とのトークルーム。


みんなと繋がるの。

ここにいなくてもいいの。

夜中、少しの時間だけでいい。

私に反応してほしい。





相変わらず、朝は虚しい。

開きっぱなしのLINEを見る。


本心ではない、たくさんのオトコ達の軽い返事。


朝から返事はしない。

もう一生しない。もうやめる。


カラダの水分も、心のヒタヒタも、朝から何もない。

私からは、何もかも没収。

ばちあたり。




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