ヒーロー6 浜路口説き

犬神が里見に帰城を指示したが、里見は拒否して乙姫を探し続けている。


珠転送は封じられた。


どういうわけか乙姫の元へ転送できないし、誰の元へも転送できない。


犬神は仕方なく車で淀川へ向かう。

ナビには里見が乗る狛ちゃん電動バイクの位置が表示されている。


犬坂の人形も乙姫捜索を始めた。


犬神が里見に合流して、里見の気が済むまで捜索に付き合う。

淀川周辺を捜索していたがバイクの電池が残り少なくなってしまう。

仕方なく帰城して学校へ向かった。



犬神は里見が学校へ行っている間に仮眠を取っている。

里見は今夜も捜索に出るだろうから。


犬坂は浜路を地下大阪城へ呼んで、乙姫が行方不明になった事を告げた。


犬坂「珠転送も不可ですから犬塚さんの帰還もすぐには無理になりました。

おそらく異常に気づくでしょうが、

現状、異星人移民船の協力でもなければ帰ってこれません。」


浜路「そうですか」


犬坂「そして里見さんの事ですが、今後何と戦うことになるか分かりません。

まだ未成年ですし、保護者として言い聞かせてみて頂きたい。」


浜路「わかりました。」



学校が終わって地下大阪城へ戻った里見が食堂へ来た。

浜路が食事を出す。


浜路「今日どうすんの?」


里見「電動バイク電池切れになるから、ガソリンバイクで乙姫探す。」


浜路「そう。」


里見「止めへんの?」


浜路「伏姫さまに認められた犬士でもないのに。

普通に探して見つかるかわからんのに探すん?無駄ちゃうん?」


里見「狛ちゃんの仁の珠借りて犯人おびき寄せる。

それに珠って共鳴するんちゃう?」


浜路「妖怪に殺されるんちゃう?」


里見「たぶん勝てるし」


浜路「たぶんか。

犬坂さんに止めるように言われたけど、

ママは止めるつもりは有りません。」


里見「え?」


浜路「もし人質にされるような事態になったら自害しなさい。」

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