第4話 モンスターに襲われました
俺は、色々拾いながら集まったら異空間を開き、入れながら山を下りていた。で、たぶん、一回使うごとにMPが1減ると思うんだ。
MPは今1のはず。なんかフラフラ……。そして、眠い。
寝ちゃいけないと思いながらも木に寄りかかり座ってしまった。瞼が落ちて来る。
ここは、森の中だ。もしかしたらモンスターなるものがいるかもしれない。襲われたら大変だ。いや、起きていたとしても戦える気はしないけど……。
□
なんか肌寒い。
しまった! 寝ちゃった! 森の中は、真っ暗闇だ。どれくらい寝ていたんだろう?
不思議だ。真っ暗で光もほとんどないはずなのに見える。これも魔眼によるものなのか?
今、MPいくらだろう?
「自分を鑑定」
――魔力レベルが上がりました。
『名前:ミャル
種族:魔族
年齢:0歳
HP:10,000/10,000
MP5/15
魔力レベル2 next20
取得魔法:異空間/鑑定
マーガラスの眷属 』
びっくりした。ステータスが表示される前に、メッセージが頭の中で響いた。
うーん。魔力レベルが上がってもフルにMPは回復しないのか。ゲームの様にはいかないみたい。
とりあえず、これ入れちゃうかな。
拾った物を手に持ったまま寝ていた。
「異空間」
小さな空間に、入れて行く。
「ガルルル……」
うん? 何?
オオカミの様なシルエット。赤い瞳。なぜか鋭い牙も見える。
「ぎゃー!! モンスター! マーガラス様助けて!」
――何を言っている。仮にも我の眷属だ。自分で対処しろ!
無理いうなよ! 体が弱かった俺は、剣道や柔道どころかほとんど走った事もないのに!
けど走る!
「誰か助けて!」
って、モンスターおそ!
どんどんモンスターを突き放している。いやもしかしたら俺が速いのかもしれない。
「誰かいるのか!」
光? 声のする方がほわんと明るい。
「助けて」
光目掛けて走ると、人影がふたつ。
大人の男性だ。二人共剣を腰に下げている。あれが、冒険者!?
「何? 子供!?」
俺を見て二人は驚いている。まあ森から子供が来れば驚くか。
「うわぁ~ん」
って、ウソ泣きをして近づいた。
「大丈夫か小僧」
小僧って……。
「おい、ヤマオオカミだ」
「一体だけか?」
「俺が行く。ラーグは、その子を頼む」
「了解」
剣を抜いて、追いかけて来たモンスターに向かって行く!
あっという間に倒した。かっこいい!!
「大丈夫か。名前は?」
「ミャル」
「親はどうした?」
親!? そうだった。何も考えてなかった。
「迷子だったか?」
倒したお兄さんがそう言いつつ戻って来た。
「今、聞いているところだ」
「もしかして、捨てられたのか?」
捨てられた!? そんな発想がすぐに出る程、捨てる事ってあるの?
「……わかんない」
「わかんないって? 名前以外わからないのか? お父さんの名前は?」
俺は首を横に振った。ここは、定番の記憶喪失って事で通そう!
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