第3話 鑑定もできました
さて、色々と一か所に集めた。小枝からゴミだと思われるものまで。
「異空間」
魔法陣が展開し、小さな異空間が出来上がる。そこに次々と拾って入れて行く。
と、ぴょーんと異空間から何かが飛んできて、肩に当たった!
「いた!」
何だ? 石? もしかして、同じ物は吐き出されるのか? わかりやすいけど危ないな。
でも石なんて比べようないよな。って、石は石なのか?
「あ、鑑定とかで調べられないかな?」
『名称:石(材料A)
希少ランク:J 』
うん? あ、鑑定って口に出したからか。って、材料A? もしかして材料Bとかあって、それも違う物とカウントされるんだろうか?
「細かく見れないかな? えっと、詳細?」
『材料A:****90%/****2%/****1%/****1%/****1%/****1%/****1%/****1%/****1%/****1%
フフララ山にある石。価値なし』
材料、細かすぎないか? って、材料名知らないと伏字名の? 価値なしかぁ。ランクがJだし……って、ランクも細かいな。
これは、鑑定していくより石は異空間に入れた方がいいよな。
って、もう異空間消えてるし!
そうだ! 自分自身を鑑定って出来るのかな? ステータスあるのかな?
「自分を鑑定!」
一応、自分の手を見つめながら言ってみた。
『名前:ミャル
種族:魔族
年齢:0歳
HP:9,999/10,000
MP:6/10
魔力レベル1 next6
取得魔法:異空間/鑑定
マーガラスの眷属 』
できた!
って、これステータスを見られたら魔王の手下ってバレバレじゃないか?
いや、その前に0歳って!! 俺、見た目どんな感じなんだ? 手は子供っぽいけど……。
鏡がほしい。何かそういうのできないかな? あ、ガラスとか水とか探すかな?
その前に、全部入れちゃわないとな。
「異空間」
異空間を出し、ポイポイと集めたやつを入れて行く。
そうだ!
マーガラス様! 俺を鑑定したらステータスで、マーガラス様の眷属だとバレると思うんですけど。
――ミャルか。問題ない。その世界の鑑定は普通、物しかできない。人に出来たとしても、情報を入れたステータスの石の内容が見れるだけだ。
そうなのか。よかった。あの、俺、0歳なんだけど?
――その世界に生まれたてだからな。見た目の情報ではない。一つ言い忘れていた事があった。液体も集めてほしい。何か液体を密封できるモノを作り、それに入れて異空間に入れよ。
え……。コップとかではなく、蓋が出来るものという事ですか?
――そうだ。ただし、自分で作った物でないと、2つ目は弾かれる。お前の魔力を流し込んだ物が必要だ。
え~! どうやって作るんですか?
――その世界にも錬金術なるものがある。それを習得し作るがよい。
錬金術!? わかりました! マスターします!
楽しみだなぁ。錬金術!
別に期限はないんだし、楽しみながらやろう!
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