第109話 小悪魔JK愛花(愛花6泊目)
「……ち……大地!」
「んん?」
誰かに呼ばれたような気がして目を開けると、制服姿の愛花が微笑みながら俺の顔を覗き込んでいた。
「ふわぁ……おはよ、愛花」
「うん、おはよ大地」
大きな欠伸をつきながら、挨拶を交わす。
「大地」
「ん、何?」
俺が寝ぼけながら愛花に聞き返すと、愛花はニヤニヤしながら尋ねてくる。
「朝から欲情してるの?」
「んん~? 何で?」
聞き返すと、愛花は頬を朱に染めながら恥ずかしそうに答える。
「だって……こんなに私のこと求めてきてるし」
「んぁ?」
俺は顔を少し起き上がらせ、状況を確認する。
「うげっ!」
そして、その光景を見た瞬間、一瞬で目が覚めた。
毛布は掛けられておらず、愛花をそのまま抱き寄せていた俺は、愛花の制服のスカートを捲り上げ、水色のパンツ越しに両手で愛花の可愛らしいお尻を鷲掴みにし、その小柄な身体を自らの下腹部に押し付けていた。もちろん寝起きなので、俺の下腹部も元気なわけで……
「そんなに私のこと朝から求めちゃって……大地のエッチ」
愛花はからかうような視線で言ってくる。
「いや、これは生理現象で……」
俺は鷲掴みにしていた手を離して、愛花から離れようとする。
「別にいいよ。私に欲情しても?」
頬を染めながら、愛花がニタっと笑みを浮かべて上目づかいでそう言ってきた。何言ってるんだこのJKは?
「ほら……もっと私のお尻触って『これ』、私のお腹に押し付けていいよ?」
すると、愛花は何を血迷ったか、俺の両腕を掴み、自分のお尻に持っていき触らせる。さらに、その迎撃体勢に入っているモノに自ら身体を押し付け、俺を刺激してきた。
「揉んで?」
この状況は非常にまずい……こんなのされたら、いくら愛花相手でも我慢できる自信がないぞ!? 俺はどうしようかと必死に考えたが、その場をやり過ごす手段が見つからない。
「早く!」
「は、はい……」
ムスっとした口調で愛花が煽ってくるので、仕方なく再び愛花のお尻を鷲掴みにして揉みほぐす。
「んん~……そぉっ~いいよぉっ……もっとぉぉ、擦りつけてぇ~♡」
甘い吐息を吐きながら、愛花がトロンとした表情を浮かべて自ら腰を動かして擦り続ける。
いかんいかんいかん! この状況は本当にまずい!
愛花のモチモチとした最高なお尻の触り心地にプラスして、擦りつける身体に、蕩けるような愛花の表情と甘い吐息。すべてが俺の性欲を加速される。
俺は逃げるように愛花の表情を見ないようにして目をギュっと瞑った。そして、頭の中で別のことを必死に考える。
これは愛花のお尻じゃない……そうだスライムだ! これはスライムだと思いこむんだ! えぇい! いうことを聞け、俺の思考!!
俺は何とか他のことに変換して気を紛らわせるように努める。
その結果、2、3分ほどであろうか、ようやく元気だった俺のモノが沈静化し始めた。
「あぁ……萎んできちゃった」
残念がる愛花をよそ目に、俺はほっと胸を撫でおろす。
「むぅ……」
すると、愛花がむっとした表情でこちらを睨みつけてきた。
「私の身体じゃ満足できないの?」
「いやっ、そういうわけじゃなくてだな……」
「はぁ……」
愛花は大きなため息をつくとそのままむくっと立ち上がり、俺から離れた。
「ま、大地は優しくて臆病で、JKの私に手は出せないけど、興味津々ムッツリ変態お兄ちゃんだから、今回は許してあげる」
「お、おう。サンキュ」
なんか理由が滅茶苦茶ではあるが、愛花からのお許しを貰った。
「それにしても、大地がこんなにお尻フェチだったとは思わなかったなぁ~」
愛花はわざとスカートを捲って、水色の下着と共にプリっとした可愛らしいお尻を俺に見せつけてくる。
「いやっ、だからそれは……」
「ふふっ、来週のお稽古も楽しみにしててね♪」
愛花は可愛らしいウインクをして、からかうように言ってきた。
その表情は、その状況をどこか楽しんでいるようにも見えた。
全く、なんという小悪魔なJKだ。
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