第14話 ジョナサンとモナリザ②
ジョナサンはフェアな人間だったので、美少年スターに素人の彼を起用した本当の理由を、二人きりになったときに包み隠さず話した。
「君が遺伝性の病気のせいで、治療薬を飲まなければ5日で発症し、7日で体の表面に症状が出ることも知っている。何か異常事態が起こった場合、遅くても7日以内に救出する必要があると思っているし、私は君を必ず救出するつもりだ。しかし最悪のケースも考えなければならない」
そしてジョナサン・リーは美少年スターに美しいロケットペンダントを渡した。
「これはそういう時のために、自決用の毒薬が入っている。私も持っている」
と云った後、彼はおそろいのペンダントを取り出し、見せた。
「嫌だったらこの任務を断っていいんだ。一晩、良く考えろ」
それだけ言うと、ジョナサン・リーは部屋から出て行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます