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 もうテストまで一週間くらいで部活も今日からはテスト休みに入る。研究発表があった関係から今までよりも勉強できる期間が短くなってしまっていて焦りが今まで以上に出ている。

 二時間目の日本史では授業の冒頭に小テストがあって正直なところ勉強に手が回るほどの状況ではないので軽くだけプリントを見たり教科書を見たりという感じで臨んだが自分で思っている以上に出来て満足だった。

 三時間目の化学ではアルデヒド・ケトンに入って銀鏡反応やフェーリング液の還元などのアルデヒドの還元性に関連するものやヨードホルム反応のようなケトンに代表される反応など有機化学の中では結構大事なところに入ってここまで来ると計算という概念などとうになくなっていて感覚だったり規則性を見出だしたりというようなところに入ってきてパッと落とし込めるのはほんの一握りで苦戦している色が見られた。今回のテスト範囲では有機化学はこういう理由から差がつくにはつくが、特には難しいところではないので溶液がどこまで取り組めるのかというところに重みが置かれることが判明しており有機化学を得意とする僕の分野ではなさそうである。

 四時間目の数学では先週行われた小テストが返されてクラス平均点は学年で最も高くて155点満点で125点だった。僕の点数はそれよりも高い135点だった。数学の中では得意な方な分野ではあるが、周りの多くは理系選択者であって思ったよりも数学が最近好調でこのままの調子でテストに向かえたらな、と思っている。

 放課後、家で勉強しようと思っていたが陽向がいたということや化学をやっている人がいて困っている感じであるという点から結局学校に残って勉強をするという風に決めた。とはいっても自分の勉強には取り組むことなく化学を教えるということだけで終わってしまった。また陽向が帰るタイミングに一緒に帰ろうかと思っていたが先に帰られてしまって陽向一人でもなかったのでそこに割り込むこともできずただ見ていることしかできなかった。

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