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 今日は分散登校の三回目で授業は二回目だった。教科としては文系の教科が多くを占めていたものの教科によっては理文関係なく楽しいものである。

 一時間目は世界史で去年地理を教わっていた先生で相変わらずフレッシュさというか何なのかでテンションが高めで声も大きい、この先生の特徴である。最初の授業であるので世界史というものに関するオリエンテーションみたいな感じで歴史を学ぶ意義みたいなものの授業だった。

 二時間目は日本史で先生は初対面だが、先輩たちが去年教わっていたというようなことを知っていたので顔も名前も一致していたなという感じである。授業の内容としては世界史同様歴史の学ぶ意義みたいなものでこれは勿論ではあるが人それぞれ教科に関しての考え方が違っていて世界史とは違った内容での“歴史”へのアプローチだった。

 三時間目の数学では事前に配布されていた課題のプリントの解説みたいな形で課題の内容は後の課題テストの範囲である休校期間中に出されていた数学IIの内容である。教科書を読んで問題集を解いてネット上で出ている課題の問題を解いて提出するみたいなことを休校中にやって来ていたので軽く基礎は分かっているよ、みたいな状態だったのでやっぱりそういうことだよね、とかそれはそういうことなんだ、とか学び直すことが出来たと言えるのである。

 放課後、学校の廊下や階段に貼られている一年生への部活の勧誘のポスターを貼ろうと先生に話をして部室を探したものの目的のものは見つからなかった。そこで可能性として浮上してきたのは生徒会に検印の判子を押してもらうために提出して未だに帰ってきていないということである。他の部活、すなわち貼ってある部活のポスターには検印の印が押してあるので返すのが遅いという部活での格差があるのではないかと考えられるのである。

 放課後にあったこととしてもうひとつ、陽向の服装がYシャツではなくてポロシャツで今まで見たことのないので新鮮な感じがした。

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