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今日はホワイトデーだったので陽向にお返しを渡そうとそういう話をしていてそのまま遊ぼう、という結論になり陽向のお家にお邪魔することとなった。
親にはその事について一切話をしておらず、
家に着いてから早々に陽向は彼女の親を追い出した。何かと早く外に出掛けてよ、と言わんばかりの口調で(ほぼ言ってた)そういうのである。どれだけ二人きりにしたいのかが垣間見れた。
陽向とどんなことをしたのか、については正確に言えば家でゴロゴロしていたようなものであった。お昼ご飯を外で買って食べるような形だったのでご飯を食べて、点いていたテレビを軽く見つつ陽向とお話をしてぎゅーっとしたり上目遣いをしてみたりした。時が経つというのは本当に早いものでパッと時計を見ていると既に来てから三時間経っていた。何をしていたのか、と聞かれてこうだとは答えられない要因である。
陽向がねぇねぇ、といった形で甘えてくるのだけども何かを求めている。大体察しはついていたが、分からないふりをしておく。その甘えて恥ずかしがる陽向を見ていたいという思いと自分から言い出すのが恥ずかしいという二点からである。結局陽向から思っていた通りのことを求められていたことがわかって接吻してそのタイミングで陽向のお母さんが帰ってきたので何もなかったかのようにした。陽向のお母さんがトイレでいなくなったあとにまた接吻した。幸せすぎる。
時間はあっという間に過ぎて五時間近くあった陽向と一緒にいられる時間は終わってしまった。そこで急に親に何していたのかと聞かれたときの対応に困ると思い出して一生懸命考えてこれは本当のことをいうべきなのではないかという結論に至った。
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