あ、書けねぇわ、これ…から生まれた個人的ルール
さて、じゃあ創作するか……となったわけです。
2年前に創作していた物語に関しては、今回は触れないことにしました。
まだトラウマから立ち直っていませんでしたし、とにかく長い物語でしたから、今の気力では書ききることはできないだろうと判断したのです。
というわけで、まずは、自分が書ききれる範囲の物語で勝負する、というのを最初の目標に掲げました。
2018年10月当時、話の種は3個くらいありました。
『世界で一番あなたがきらい』も、その内の一つでした。
ただ、一番書きたい物語は別にありました。
近未来もので、SF寄りのファンタジーでした。
3部構成で、キャラもある程度固まっていて、物語のオチもきちんと見えていました。
実は……当時は『世界で一番あなたがきらい』の方が、余程固まっていなかったのです。
キャラも、王太子とヒロインしか決まっていなかったし、物語のオチもハッピーエンドかなぁ、程度のぼやっとしたものでした。
なにより、書きたい欲はSFファンタジーの方だった。
というわけで、SFファンタジーを本格的に煮詰めていくことにしました。
2年前の反省を活かし、しっかり第1部完結まで、物語の構成を固めてから書こうと心に決めていました。
しかし……ここで奴がやってきた。
完璧なものを書きたいという名前の悪魔です。
物語の構成を詰めていた途中で行き詰まったのです。大まかなオチは決まっていたものの、そこにいたるまでの道筋がどうしても出てこなかった。
書いては違う、書いては違うを繰り返し、次第には創作への意欲も冷めかけ……。
そこで気がついた。
いや、これだと2年前と同じやん(笑)と。
結局、創作するのをやめるのか、と。
……それはいやだな、と思いました。
というわけで、考え方を変えることにしました。
【その時に決めたルール】
・今回書く作品はリハビリという位置づけにし、書ききることを目標にする
・出来は気にしない
・構成も最後まで煮詰めないままに書き始めてみよう
(書きながら、構成を固めていけばいい)
・とりあえず、自分の書きたいシーン、設定を詰め込んでいこう
・まずは完結させる。文章の荒が気になっても、改稿は完結してから
ある意味、貴重な時間を割いて読んでいただいている読者の方にとっては、失礼極まりないルールでもあるんですが…。
当時の私には、これくらい緩いルールがないと書けなかったのです…申し訳ない…。
さらに、執筆対象の物語もSFファンタジーから『世界で一番あなたがきらい』に切り替えることにしました。
どちらの話も大切な物語でしたが、SFファンタジーの方は特に設定を煮詰めて書きたかったので…。
逆に言うと、何も決まっていなかった分、『世界で一番あなたがきらい』の方が書きやすかった、というのも、あると思います。
あ、勿論この作品……今では一番大切な物語になっているのですよ(笑)
ただ話の種の段階では、他の話の種に比べるとやや見劣りしていた…という遅咲きな物語だった、ということですね。
なにはともあれ、こうして書きたい物語の種と、書く時の約束事が決まったのでした。
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