第4話 石を積みつつ物思いに更ける
スライムを狩りながら森を目指して進む。
今のところ七体倒した。毎回戦闘後に
『_レベルが上がりました。』
と響いていたので俺は今レベル9くらいなんだろう。
それから水源を見つけた。少し道を逸れてしまったが大して影響はないだろう。
その水源、というか川は森の入り口から近くてとりあえずここで休むことにした。もうクタクタだ。俺は倒れ込む様に膝を着き一心不乱に水を飲んだ。生水?腹を下す?そんなこと関係ない。あぁー、冷たくて美味しい…。
そういえば汗を掻いてるな。三日間歩きっぱなしだったから仕方ない。
パシャン、と何かが飛んだ。さ、魚だ!
絶対に捕まえなきゃ!俺はジャージの上下を脱ぎ、ボクサーパンツとTシャツ姿になる。そこは理性的だ。
魚を捕まえる網などないのでスライムパウダーの袋を使って捕ることにした。中身を余ってる他の袋に移し準備は整った。よく見れば水は澄んでいてかなりの数がいる。
幼い頃、今は亡くなった母の田舎に夏休みに帰省した時石を積んで手掴みした事を思い出し挑戦してみる。俺が川で転んで大泣きしたりそのことを思い出して皆で大笑いしたっけなぁ。
俺には両親と妹が居たが交通事故で亡くなってしまった。事故死だった。
妹が高熱を出し両親と病院に向かう際、乗ったタクシーと危険運転の乗用車が前から突っ込み後方から来たトラックと玉突きをしてぺしゃんこ。帰らぬ人となった。
それから俺は一人で生きてきた。両祖父母も既に他界しており両親には兄弟が居ない。結局引き取り手がなく、両親の保険と裁判で勝ち、大金を貰い一人寂しく暮らしてきた。それが三年前。もう…三年かぁ…。早いものだな。
おっと、物思いに耽り過ぎたようだ。そろそろ石も積み終わった。
今だけは童心に帰って一人掴み捕り大会でも始めようか。
後書き
人物紹介
主人公:大学2年の20才。
あまり難しい事は考えない様に生きている。両親の遺した金により友人たちとトラブルになり孤立、学校を不登校になりゲームばかりするようになる。その頃目が悪くなった。だが生前の両親との約束により大学までは一応進んだ。
趣味は動画鑑賞でニコ○コのガチムチパンツレスリングシリーズ鑑賞が趣味。突然のビ○ー兄貴の死には三日間喪に服した。婬夢シリーズもそこそこ好き
家族構成・両親、妹。事故により他界。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます