華麗さに踊る あるいは肉の甘き香りに震えて

華麗さに頬を引っ叩かれたのは

これが最初だ

そんなものは私が女性に求めていたものではないと

思っていたが


きれいな白い足に

心を惑わされるとは

肉に溺れる事を一番嫌っていた

私だったはずなのに


魔女よ 

あるいは美の女神よ

どうでも良い、足元に接吻させてくれ

すべてを投げうってひれ伏していたい


どうせそのうちに飽くだろうが

せめてしばらくは

悪魔の領分の

住人でいたい


解放されたこんな気持ちは初めてだ

快活な言葉だけ浮かんでくる

肉よ華麗なる肉よ

豊潤なその甘い香りを満喫させてくれ


終わりを忘れた

考えるべき何かを見失っていく

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