22冊目☆☆★ リサ・クレイパス著「壁の花の聖夜」

 勝手にレーティング:R18

(この作者さんはがっつりHOTシーン書くタイプだけど、いつもよりあっさり気味だったので流石に飽きたのかなと思ってしまった(笑)


「壁の花」シリーズ派生の後日談的な作品。

 ボウマン家長男のレイフと従姉妹のコンパニオンとしてやってきたハンナのお話。縁談の相手よりもその付き添いのほうを好きになってしまうやつです。

「壁の花」シリーズのヒロインたちのその後がちょっとずつ書かれてるのでファンには嬉しいのかもしれない。けど、その分主役の二人とは関係ないエピソードがどさくさに紛れて入り込んできて、結果的に主役のふたりの印象が薄くなっている気がしました。

 個人的に、ヒーローが出さずに燃やした赤裸々な想いを綴ったラブレターを「壁の花」全員に読ませたヒロインの行動にドン引き。これはヒーローが可哀想すぎる。妹にそんなもん絶対読まれたくないだろと。

 それから、4部作本編よりもややはっちゃけた感じのエピソードが多い印象でした。読んでて思わず突っ込み入れたくなったりとか、笑ってしまったりとか。鬘関係のエピソードも面白かったです。

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