7月24日(土) 広島市中区基町にあるお好み焼き店「お好み焼き ソエイ」でお好み焼きを食べる。

広島市中区基町にあるお好み焼き店「お好み焼き ソエイ」でお好み焼きを食べる。


連休が始まってから変わらない生活だ。午前に映画を観て、凍え、上映後は空腹と神経の荒さに一日の半分を無為に過ごしたという気分だ。


体験の感想を書くには直後が最も良い。ただし、腹の中にエネルギーが残っている場合で、空っぽの場合は夏の鳩のように固まってしまう。


広島城のベンチで動けないことを悟ったので、近く基町アパートの「お好み焼き ソエイ」さんでお好み焼きを食べることにした。


安くて美味しいからお好み焼きが好き。何を今更だろうか。肉玉そばのイカ天を注文して、鉄板前のカウンターに肘をつき、またもや固まる。日頃からどこどこの調子が悪いと口にするが、実際いつも疲れているのは目だ。目はどうしようもならない。


するとテレビではオリンピックの柔道が放映されている。しかし目が休まないので見ない。


一昨日に食べた府中焼きに比べるとボリュームがあり、キャベツの刻みも少し荒く、タマネギとモヤシも入っているので野菜の風味は少し違う。熱々の鉄板は早食いをさせないので、顔面体操のように口を色々な方向へ伸ばしては曲げ、口に入れた熱さを内外から風を送って食べていく。麺はすこし太めだからか、昔を知らないくせに、昔ながらのしっとりした味だと思ってしまう。


食事と消化が同時に行われる展開となり、のんびり過ごしていると、テレビでは柔道の試合が話され、近くからは競艇のレースについて予想が会話されている。「帯をギュッとね!」に「モンキーターン」か、河合克敏さんの描いた作品が両側についつい連想される。水しぶきをあげるスポーツの夏だ。


火傷なく完食すると、庶民の味は空間も同様にするようだ。外に出て歩くとどこかへ行っていた女将さんとすれ違い、お礼に頭を下げて野外へ出る。炎天のように熱々のお好み焼きだった。

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