5月3日(月) 広島市中区小町にあるカレー店「nandi」でランチする。

広島市中区小町にあるカレー店「nandi」でランチする。


先週とあるお店で話題にのぼる前から「nandi」さんのカレーが食べたかったので、行ってきた。


バターチキンは誰もが口を揃える美味しさで、チキンは手頃な値段で満足に食べられる。やさいやキーマも良いのだが、今日はナンディカレーにラッシーをつけて食べた。


イメージするカレーよりもはるかに水気の多いこのカレーは、あらためて食べるとよりクセになる味だ。コクと甘みや油分よりも、まるで出汁を超えた調味料のような味があり、醤油を想起させる色合いとさらさらしたスープの中に、散々なスパイスが放り込まれている。


ふと入口の扉と陽光を眺めていると、この季節になると必ず訪れているような実感と錯覚が思い出された。おそらく暖かくなると外に出たくなり、サイクリングして新緑を味わうような体のシグナルとして、「nandi」さんは自然の風物のような位置付けを持っているのだろう。


スニーカーを履く全身白のワンピースを着る女性がテイクアウトを取りに来れば、光の中の姿はまるで映画のシーンのように輝きながら店に入り、カレー色が飛び散る映像が心配される。


香辛料は幻惑のようで、新緑の眩しさが「nandi」さんのカレーと結びついているらしい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る