5月3日(月) 広島市中区新天地にある立ち呑み店「stand_low_key」で飲んで食べる。
広島市中区新天地にある立ち呑み店「stand_low_key」で飲んで食べる。
年末年始もそうだったが、連休になると自分の本当の趣味に集中できるので、世間では旅行できないと口にされるらしいが、日頃から娯楽の趣味に存分と費やす生活を送っているせいか、旅する予算はもちろん残っておらず、新品の衣服はおろか、下着さえ買った記憶が薄い。老後などは決して考えてはいけない。
願うところは「アリとキリギリス」の良いとこ取りだ。アリのように地道に動き、キリギリスのごとく欲に任せて使う。それを合わせると、欲に任せて地道に使う。細く長くでも、太く短くでもなく、太く長く生きるつもりだ。おそらく、途中でこけるだろうが。
とはいえ連休はなるべく節約して、集中したい。一日の予算同様に体力と文字数も限られているので、横道へ逸れずに注ぎたい。そう思ってフランチャイズのカフェを飛び回っていると、やはり元気がなくなり、活力を欲して「stand_low_key」さんへ足は向いてしまった。
すると立ち呑み店でお会いする方がスタンドの内側におり、ふと「キッチン福本屋」さんでも似たシチュエーションがあったので尋ねると、SNSの世間で聞くような人を支える“ドレイ労働”とは異なるお手伝いとのことで、転職ではなかった。
天青を飲んで、昨日の空鞘稲生神社の酒は吟醸ではないことにいまさら気がついた。香りよく、ほどよい酸味にボディのある甘みが美味しく、懐かしき実家から少し離れた茅ヶ崎のお酒に力が出る。そこに雪トラを注文したら、餅と大根おろしに海苔がかかり、すこぶる元気が湧いてくる。喜びの美味しさ、米の力はすごい、さすが「stand_low_key」さんのプライスとクオリティだ。
滞在時間10分に、1000円に届かないお会計という客単価は低く、本人のコストパフォーマンスばかりが良い飲み食いとはいえ、知った人に会ってすこしでも表情を崩すことができてよかった。一人ぶらつく休日で必要なのは笑顔で、誰かに会った時は無理にではなく、おかしいくらいニコニコしていよう。ついつい顔は強ばるから、ただで配れる愛嬌は知った人には漏らしたいと、忘れずに思いたい「stand_low_key」さんだ。
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