3月29日(月) 広島市中区本川町にある立ち呑み店「西乃屋」で飲んで食べる。
広島市中区本川町にある立ち呑み店「西乃屋」で飲んで食べる。
予定が空いてしまったので、お腹は空いていないが気になっていた近所の立ち呑み店「西乃屋」さんに行ってみた。
ここは焼き鳥屋さんだ。店に入ってすぐに考えるのは、通うまではいかなくても、次来ることも考慮して何を軸に飲むかだ。ウイスキーならどこどこ、ジンやメスカルならどこどこ、冷酒ならどこどこ、熱燗ならどこどこ。
刺し身ならどこどこ。出汁ならどこどこ。ワインならどこどこ。良い人ならどこどこ。
焼酎を飲むことにした。古酒の泡盛も置いてあり、ネット上で調べた情報では沖縄との関連があったはず。
大分の閻魔をロックで注文するが、飲んですぐに気づいた。自分はストレートが好きだ。冷やされて水も足されると、味わいはやや氷結して見にくくなる。褒め言葉でも貶されるのでも直言されるのが好きなたちだ。和らぎよりもそのまんま来て欲しい。
いったいなんの話だ。
下の値段から初めて、つくね、砂ずりを食べる。ボリュームがあると噂で聞いていたが、それほどパンパンに串打ちされていない。むしろ値段を考えると当然の質量だ。それでも時に焼き鳥を食べたくなるから「そごう 広島店」の地下の19時半以降に買うことはあっても、焼き立ての味わいは格別だ。
とはいえすでに、十日市の交差点で寒い時期から店先でテイクアウトを売り、周辺の夕食をまかなっている「中華居酒屋 旺旺」さんの回鍋肉と棒棒鶏をおかずにパンを食べていたので、腹は一杯だ。それでも試すように白肝とけいトロを追加する。
その間に誕生日大全が目に入ったので、当然自分の誕生日を調べると、書かれている内容すべてが身に一致するように思えるから不思議だ。占いはまったく信じないし、迷信や祈りも信用しない、確かで不確かなのは自分の心だけだ。しかしこうも望む性質が書かれていると、ポジティブな気持ちで信じる前に、そうでなくてもそのように自分はあると納得するからおかしなものだ。
すると白肝がやってくる。白子のようにねっとりした内蔵は原始的生物の持つまっさらな細胞の味がしてとてもおいしい。つぎにけいトロが来ると、たしかにボリュームがある。これは腹の具合を間違えた。口にするとぬるっとした脂ののりがあり、やわだがやわじゃない。これだけで昼の弁当のメインを大きく飾れる質と量があり、鳥類に発展した獣らしい細胞の集積がとても香ばしくておいしい。
そして苦しい。おなか一杯だ。他に客のいない中で一人ぽつんと立ってBGMの古いロックを聴きながら、音声の流れていないテレビで放映されているCDTVライブを観る。乃木坂、HKT、AKB、ほとんど知らない女の子たちはとてもかわいらしく、衣装もいいじゃないか。
春の特番に年齢を感じる。あんな衣装で女子たちが踊れば、可愛いじゃないか。
腹をさすりながら家に帰った。くるしい。
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