1月24日(日) 広島市中区三川町にあるギャラリーたむらで「──セレナーデ── 田谷行平展」を観る。
広島市中区三川町にあるギャラリーたむらで「──セレナーデ── 田谷行平展」を観る。
このギャラリーの存在を教えてくれたのが「そらや」さんで隣をした女性で、さらに追加の情報を教えてくれたのが「時喰 一具」さんでの梅田純一さんの陶磁器だ。
年をあけてようやく足を運んでみれば、ガラス窓からの採光が豊かな白く清潔な内部で、第一印象としてこれからも残りそうなほど田谷行平さんの作品とマッチングしていた。
カール・ラガーフェルドさんと同質の風貌を持つ作家さん本人の性向がそのまま表れるように、モードという言葉を漂わせる女性美を持ったシルエットがあり、イヴ・クラインのブルーのように鉱石であり海であり、神秘的な洞窟さえもある色が使われている。
彫刻が作品名を納得させるような形で象られている物もあれば、絵画が象徴的に寓意しているような作品もあり、金属の使用がポスターなどで啓発的に使われでもしそうなデザインの具象もある。どの作品にも男性的な理知よりも女性らしい優美な心が通底してあり、月を扱った作品でも曲線は肉体にさえつながりを見せる繊細な女性像があるようで、若芽や花弁は錆びてこそ風化しない生物で象徴としての美が宿るようだ。
どの作品もとても見応えがあり、こういった線の使用は自分好みでもあるから、とても落ち着いた鑑賞時間を与えてもらった。
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