音楽、映画、美術、舞台、食事、文学、観光についての体験感想文集

１月１日（金） 東広島市志和町別府にある有機農園「有機栽培農家どじょうや」の杵つきげんこつ玄米餅を食べる。

東広島市志和町別府にある有機農園「有機栽培農家どじょうや」の杵つきげんこつ玄米餅を食べる。

雑煮にかたなし。実際は土地それぞれに形はあるのだろうが、我が家の雑煮に決まりはない。そもそも、作ったことがあまりない。あるのは雑に煮る汁、文字通り今の家にあるもので椀にこしらえる。

具は、「つぼくさ農園」さんのサトイモ、デジマ、カリフローレ、あやめっ娘、水菜、汁に溶くのは、「醸 はせべ」さんのまるがり味噌で、餅は、「有機栽培農家どじょうや」さんの杵つきげんこつ玄米餅だ。

適当に温めて、適当に入れて啜る。野菜だけの出汁に各素材は風味を立てている。水菜の辛みも、サトイモの旨味も、デジマの暖かみも。そしてすっぴんのげんこつ玄米餅がどかっと広げ、下地のまるがり味噌はそれぞれを持ち上げる。

混ざる中の際立ち。スタイルの中にスタイルを崩し、自由闊達に、のびのび椀を飲み尽くす。特に縛られず、思うままの新年一食目だ。