11月2日(月) 広島市中区立町にある「ひろしま旬彩 鶴乃や本店」で飲んで食べる。

広島市中区立町にある和食店「ひろしま旬彩 鶴乃や本店」で飲んで食べる。


明日休みということで朝から楽しみだった地ぐ酒ぐは、ランチで訪れたことのある「ひろしま旬彩 鶴乃や本店」さんから夜は始まった。


常連さんもいるカウンターに座らせてもらい、西条の亀齢を冷酒で飲むと、広島らしいという言葉がどのような意味で各人持っているか知らないが、観光で東広島へ足を伸ばし、試飲で飲んだ落ち着いた味が思い出されるようだった。


醤油味のうっすらした鉄分を感じる旨味のニシ貝をまず噛み、こりこり味わってからタコに箸を伸ばすと、歯切れの良い仕上がりで香り、小鰯の天ぷらはさくっと水気はきれてふくよかで、中の黒い枝豆は実が大きく風味もより濃い。


熱燗を注文して、里芋のコロッケと牡蠣フライを食べていると、お一人さんの地ぐ酒ぐ客がやってくる。このスタンプラリーの存在を知らない人は知らず、少し話が交わされれば、馴染みの店だけで済んでしまう人もあり、地図のコピーにルートを作成して赤い斜線で済ませていく人もあり、それをほほうと言って笑う人もあり、すでにコンプリートしたという人もあるらしい。


最初からあきらめているから、再発行したスタンプカードがちょうどよい。ほどほどに楽しめればという中途半端とも中庸ともいえる態度は先に店を出て行く人を見送って、気分ですべて決めればいいやと、それぞれが楽しい1店目となった。

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