前のエピソード――８月３０日（日）広島市西区横川新町にある喫茶店「ミール・カフェレスト」でタイムランチを食べる。

広島市西区横川町にある雑貨店「aet」でコーヒーを飲んでチョコレートを食べる。

前回落語を聴いた帰りにこの店があることに気づき、今日は落語の前に寄ってみた。

雑貨、カフェ、ワークショップと書いてあるとおり、奥では数人がテーブルを囲んで作業していて、中間には衣類を含めた雑貨があり、入り口近くがカフェスペースとなっている。

天井はレンガ色の鉄骨がむき出されていて、入り口左の壁面は墨色の黒に染まり、木肌の残るペンキの木材が鉄骨の足を出して椅子になり、カウンタースペースを作る板は青銅色に塗られてプラスチックの高い椅子も同色で呼応している。入り口右の壁面には種々のリースが飾られ、続いて陶器が配置されている。情感を湧かされるデザイン性の高さで、木材と鉄を組み合わせた各素材と色合いの調和がハイセンスながら落ち着きを持っている。

自家焙煎オーガニック珈琲は深煎りで頼もしく、スプーンで食べるチョコレートはバターのような舌触りを持ったガナッシュで、ココアパウダーのかかった生チョコは甘くもなく、過度な香りもなく、そのままの味わいでコーヒーとうまく合う。

ほかにもハーブティーや自家製のジンジャエールもあり、アイスやトーストだけでなく、本日のポタージュハンバーグプレートという気になる食事もある。

なかなか人が歩かない立地とはいえ、この店はすぐに女子達に嗅ぎつけられて、賑わう店になるだろう。そんな予測の当たる当たらないは別として、すぐに常連ができて、このあたりで重宝されるであろうと思いこむほど、このカフェは良いお店なのだが、帰って調べると、自分が広島に来る前から構えていたらしく、今年リニューアルオープンしたとホームページにかかれていたので、やはり自分の勘はまったく当てにならないと自覚するばかりだ。