音楽、映画、美術、舞台、食事、文学、観光についての体験感想文集
8月14日(金) 広島市中区袋町にある旧日本銀行広島支店で開催中の「せこへい ART MUSEUM 美術館 せかいのこどものへいわの美術展」を観る。
8月14日(金) 広島市中区袋町にある旧日本銀行広島支店で開催中の「せこへい ART MUSEUM 美術館 せかいのこどものへいわの美術展」を観る。
広島市中区袋町にある旧日本銀行広島支店で開催中の「せこへい ART MUSEUM 美術館 せかいのこどものへいわの美術展」を観る。
コロナウィルスが世界に広がっている環境の中で、以前の自分の生活から遠ざかっていたのが美術で、ひろしま美術館や広島現代美術館に足を向けなくなってしまった。
そもそも美術館は嫌いじゃないが、一度足を運ぶ際の労力が大きく、自分でそうしているにしても、行く前からあまり行きたくないと思ってしまうのが本音で、じゃあ行かなければいいじゃん、と言われればそれまでだが、そこで行かないと決められないところに生きていくややこしさがあるだろう。
「ハナワイン」さん主催の野外イベントへ行った時に、ギャラリーの話を少しだけする機会があり、また、芸大の学生さんに会うこともあり、特に意識していたわけではないが、もっと身近な広島市内のアートに触れようと考えた。思えば数年前に訪れた「NSA noborimachi space of art」で八嶋洋平さんの絵に触れて、それから時間が経ってから第36回上野の森美術館大賞展絵画大賞を受賞したことを知り、大きな美術館ですでに世に出た作品を観るよりも、地道に活動している作品に自分の目をあてて、優劣ではなく、自己の感性との触れ合いに問いかけるほうが刺激になるのではないかと思った。
そんな考えがあったので、旧日本銀行広島支店に寄ってみた。
美術館は好きだが遠ざける理由が、一作品に費やす集中力なので、無料という言い訳を基本にして、作品を直感で判断して、読み飛ばすように鑑賞する姿勢を持つように心がけた。
そんなわけで、シルエットの線がまるで影のように人物そのものを示すようなBODY MAPをざっと見流してから、外国の子供たちが描いた作品を観た。カザフスタンの子供が描いた絵を観て、ふと思い出したのがエレバンだっただろうか、それともトビリシだったか、子供達が描いた絵の特別展があり、どの絵にもアララト山とザクロが描かれていたことを思い出した。この緑の豊かな絵には、そのような小さくも素直な生活の情景が表れており、子供の絵は率直に感じられるおもしろさがあり、馬鹿にできない刺激があると思い返された。
3階に展示されている作品はどれも見応えがあり、イチヱンポッポフィルム上映会vol.31で観たことのある映画監督の写真も展示されていた。自分の目がどれほどの基準を持っているかわからないが、第一に自身の好みがあるにしても、どれも鑑賞する価値のある作品ばかりで、こうやって先入観にはめられていない作品を前に感性を震わせることは、時間と体力の許す限りとても楽しい行為だろう。
また機会があれば、他のギャラリーもまわって、数ヶ月に一度の美術鑑賞ではなく、数週間に一度でもかまわないので、本を観るのでは得られない生のアート作品に刺激をもらいたい。
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