前のエピソード――８月９日（日）広島市中区十日市町にある菓子店「you-ichi GLUE」でコーヒーを飲む。

広島市中区十日市町にあるカフェ「CAFE DE PABLO」でコーヒーを飲む。

行動意欲はおさまらず、「CAFE DE PABLO」へ久しぶりに行く。

入ってすぐに思ったのは、やはりとても良い店ということだ。それは自分の好みに合うからで、BGMにはバッハのフルート協奏曲が流れ、店内はいくつか立つ赤色の照明にところどころ色づけられ、調度品の素材はわからないがそれぞれ個性のある木材によって色や木目の違いを生んでいる。

コーヒーは澄んでいながらコクがあり、この価格でこの店内にいながら、たしかな磁器のカップで飲むことができる。一緒に注文した本日のケーキにレアチーズケーキを選ぶと、クリームに立体感を持った滑らかなケーキはミルク代わりとしてコーヒーとすこぶるよい相性を見せており、このコーヒーはミルクを入れても美味しいことを実証している。

ここはワインも飲めるから、いつか懐が豊かになったら通うことにしよう。そういう考えはほぼ行われず、実際に飲んでみてからすべては始まるのだろう。コーヒーだけでも上質な時間がここにはある。通い始めたくなるほど、近所で一段優れたカフェだ。