6月7日(日) 広島市中区新天地にあるビアバー「ハングアウト」で飲んで食べる。
広島市中区新天地にあるビアバー「ハングアウト」で飲んで食べる。
「はせべ」さんのあとに、「福幸」さんに寄り、時間もあるので「ハングアウト」さんに行くことになった。前回は老舗のおでん屋さんのあとに寄り、ずいぶんと遅くまで店内に居座り、閉店時間が過ぎているのも気づかずに迷惑をかけてしまった。その時はおでんをたくさん食べたあとにも関わらずハンバーガーを注文したのだが、酔いもまわらず、腹の空き具合のよい時に改めて味わいたいと思った。
しかし今日も酔い、帰ってからのサンドイッチもあるので、フライドポテトと牛すじ煮込みだけにする。エーデルピルスを自分は頼み、酔いの回っている相手のモスクワのトラファレットもすこしもらう。表層を快く動くベリーの風味がロシアのホフロマらしい。どうしてだらしない状態でこの店に来てしまうのだろうか。
時折人から、一緒に旅行しないのですかと訊かれ、もうしないです、などと笑って答えるが、「はせべ」さんから「ハングアウト」さんまでの流れは、二人で鹿児島旅行に行き、駅前の店で焼酎を飲んでハシゴした以来の雰囲気だった。さあ、次はどこへ行こうか、そんな言葉が当然としてあったなんて言わない、そんな見せかけの旅行雰囲気をもった会話などなく、そこ行こう、ここ入ろう、そんな感じで視野を押し広げるように欲望に任せては、使いすぎを気にするばかりだった。
とはいえ、この日はまだ時間が早い。旅行先を決めるのは自分の役目ではなく、人と接するのも同様だ。夕方から回った3件どれもが自分で見つけたルートではなく、迂回するように巡ってきた所ばかりだ。いつもコミュニケーションを頼ってばかりいて、それでこそ足りないところを補うように人と人の関係は成り立っている。
長居することなく、ビールを飲みながら適当に話し、鳩のように無我夢中に食べ物をつつき、今夜はわりとさっと帰る。次もきっとあるだろうから、ハンバーガーをしっかり味わい、他のビールにも手を伸ばそう。
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