4月12日(日) 広島市中区堺町にあるお餅処「ゆい庵」でおはぎと水まんじゅうを買う。

広島市中区堺町にある和菓子店「お餅処 ゆい庵」でおはぎと水まんじゅうを買う。


雨がさせているのか、それともニュースだろうか、自粛しているけれど一度も外に出ないと苔が生えそうなので、散歩と買い物を兼ねて夕方に外へ出た。


昼に「コナサン」のタルトを食べたから、団子でも買おうと目当ての店へ向かう途中に、数年前に1度入ったきりの「Uluru」さんがあったので、そういえばテイクアウトメニューがあったはずだと、覗いてみた。いつも混んでいる印象のあるこの店は、予約をしないと買えず、忙しそうだった。


やはり予約しないと……、突然押しかけるのは迷惑だろうなぁ……、と思いながら歩き、団子を買おうと「お餅処 ゆい庵」に入ると、白い角皿には丸い物が1つもなかった。ここも予約が必要なのか。残っているのはおはぎと水まんじゅうで、スキルを買うように色で選んだ。


ユアーズに寄ろうと土橋の電停通りに来ると「山椒魚」さんを思い出した。たしかテイクアウトメニューがあったはず……、と足を向けるも、たしか予約が必要だったはず……、と思い直して戻ることにする。


人通りの少ない雨の中を歩いていると、明かりのついた「焼肉ジャンゴ」さんと看板が目についた。もしかしたらテイクアウトがあって、予約なしで買えるかもしれない。そう思って遠回りとなる信号を渡って前を通ると、やっぱり、要予約だ。


ユアーズに寄って帰り、さっそくおはぎと水まんじゅうを食べた。もち米のつぶつぶが自然に甘く、あんこが優しい。抹茶の風味が砂糖と混ざり、桜色は最近食べた桜に比べるとやや白く甘いかもしれない。水まんじゅうは瀬戸の宿にいた中国出身の彫刻家の若い女性を思い出し、「水まんじゅうがおいしそう」と言っては、「あれはあまり売っていないはず」なんて別の人が言っていたようで、それを聞いて「たしか、普通に、スーパーにも売っていたはず……」なんて考えて、そのあと買って食べたことを思い出した。名前負けしない、まさに水そのままの食感にとろっとした中の餡だ。


テイクアウトは予約が基本だった。それは人気店で間違いなく食事するのと同じだけれど、今は余分と必要のない仕事を増やさない為の、大切な配慮だろう。

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