2月29日(土) 広島市西区草津新町にあるピザ店「ナプル」でバジリコとアッフォガートを食べる。

広島市西区草津新町にあるピザ店「ナプル」でバジリコとアッフォガートを食べる。


今日のMETライブビューイングは2時間映画のようだったので、ラストオーダーや生地に追われることなく「ナプル」に入店することができた。


何を食べるかすでに決めていたとおりバジリコを注文する。オリーブオイルが多めのこのピザは強烈に食指をそそる色合いをしており、バジルソースは少し苦みのある緑色の風味が重力を持っているものの、それほど多くかけられておらず、ミニトマトは甘みよりも酸味の方が小粒の表情として出ていて、ハムは薄くも塩っ気があって熱で旨みは高められ、モッツァレッラがやはり基本としておおらかに味を包み込んでいる。


1年以上前にやめた数年続いた坊主頭からの変身の影響は少なくなく、髪の毛がどれほどの影響を人と自分に与えていたか思い知るばかりだ。昔から髪型はころころ変わる傾向があり、今はほとんど定まった長さのなかで変える程度だ。時間があれば斜めに分けて、寝坊したり面倒な場合は後ろに流すだけ。ただ整髪料の量は変わらず、ナチュラルヘアという言葉は当てはまらない見るからにオイリーな質感をしており、立ち飲み屋で隣にいた男の人に声をかけてあまり相手にされなかった話をとある場でしたら、狙われていると思ったんだよ、と茶化されるような具合だ。中学校の時も、男の同級生とカーテンの中でなにかしていたと、後年になって女子に言われたこともあった。どうもそういう風貌にみられるらしい。


何かの本で「ボルサリーノ」という映画のワンシーンが載っていて、真ん中からぴたっと分けているアラン・ドロンがいた。そういえば中学生の時は中分けだったと思い出し、平日に試して変だったら取り戻す時間がないから、今日はそんな気分の髪型で出かけていた。


はたしてそれがどのような感じに見えるのかは、自分にはわからない。ただ少しだけ、脳天近くが盛り上がっていて、ある性的な言葉で形容されてもおかしくない感じもないことはない。


ふと思い出したのが、「アゴなしゲンとオレ物語」に登場していた茶羽根太一というキャラクターで、あれは尻がぷりぷりしていた。時間に余裕があるのでアッフォガートをひさしぶりに注文して、ミルキーなアイスと、濃さがちょうどよいエスプレッソをそれぞれ味わってから、一緒にして相性の良さを堪能する。


軽くない荷物を持ち上げることが多いので、尻も大きくなったと最近気がついた。そもそも、昔から小さいわけではなかったのかもしれない。尻も割れていれば頭部も割れている。要するに相性だからと思いながら、鏡があっても自分じゃ気づけないから、人の意見を欲するのだろうと結論をつける。


閉店間際の駆け込みではないから、無駄に頭を使って食事を楽しめるわけだ。まったく、一体、どんな気色を考えているのか、

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