1月13日(月) 広島市中区八丁堀にあるサロンシネマでウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日」を観る。
広島市中区八丁堀にあるサロンシネマでウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日」を観る。
1953年 パラマウント 118分 白黒 アメリカ 英語
監督:ウィリアム・ワイラー
脚本:ダルトン・トランボ、ジョン・ダイトン
原案:ダルトン・トランボ
音楽:ジョルジュ・オーリック
撮影:アンリ・アルカン、フランク・F・プラナー
出演:グレゴリー・ペック、オードリー・ヘプバーン、エディ・アルバート、ハーコート・ウィリアムズ、マーガレット・ローリングス、パオロ・カルリーニ、トゥリオ・カルミナティ、ハートリー・パワー
サロンシネマの前を歩いていたら、「ローマの休日」が上映されていた。予定は特になかったので、オードリー・ヘップバーンを見るべく夜の上映に行くことにした。
昔にビデオで観たことはあるが、スクリーンでは初めてだったので、今のこの目にどのように映るか確かめたい気持ちもあってとても楽しみだった。
決して期待を裏切らないことはわかっていたので、見やすく、とてもキュートなこの作品の世界にただ浸るのみだった。
いまさら説明するまでもなく、あらためて言う必要もないが、大人を憧れるすべての人の理想が形にされている。美男美女に素晴らしい舞台が用意され、陽気な美点を全面に打ち出した人々が飾ってくれる。
こう言葉にするとつまらないが、オードリー・ヘップバーンの嬉々とした姿のなんたる魅力だろう。それにグレゴリー・ペックのダンディで荒いユーモアときたら。
こんな時に、三連休の自分の休日を比べると奈落の底が突き抜ける気分になる。二次元と三次元ほどの差異はあるが、休日のあとに日頃の業務が待っているのは、自分も王女も同じだろうと言えば、侮辱にも程がある。もはや作品への冒涜と汚損になるだろう。
それでも約2時間に2度とないロマンスを味わうことができた。ちなみに、上映前にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴き終わり、上映後に続きを再生したら、ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第1番が流れた。ほとんど聴くことのないこの曲が、特大ロマンスの後に、偶然のアイロニーか。
それでも曲は悪くなく、音楽室のしかめっ面した男の顔が浮かび、戦いの人にも、確かなロマンスがあったのを思い出す。人それぞれのロマンスなどと、くさいにも程があるから、やっぱり悪くない。
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