前のエピソード――１０月１１日（金）広島市中区加古町にある広島文化学園HBGホールで「広島交響楽団第３９４回プレミアム定期演奏会」を聴く。

大阪へ旅行に行く。

夏に愛知へ行き、それからまだ２ヶ月しか経っていないのにもう旅行する。そんな間隔で出かけたことはここ数年なかったので、早いような、少し面倒臭いような気がする。前回同様旅程に合わせて台風が来ているので、数日の天気図の変化に疲れてしまい、思い悩むよりもいっそやめてしまったほうがいいのではと何度も考えるが、結局キャンセルに至らず。

今回の目的は国立国際美術館のウィーン展でシーレの作品を観るのと、愛知で会った大阪の人が丹波焼を見に来たほうがいいと言っていたのでそこまで足を伸ばそうと思っていたが、どうも台風の影響でそうもいかなくなった。

土曜日に着いて、暴風で美術館が閉館してしまえば、丹波に行くタイミングが損なわれる。雨風の中で窯元巡りをしてもいいのだろうか。

別の予定も考えて他の美術館を調べていたら、あべのハルカスの美術館でラファエル前派の特別展が開催されていて、巨大な建物だから台風で閉まることはなさそうだと踏んで、土曜日はそちらへ行くことにする。その日の夕方にシーレを観れれば、日曜日にうまくすれば丹波へ行けるかも知れないが、なかばあきらめているので放っておこう。

ちなみに大阪へ行くのは、３年前にアメリカ大使館へビザを取りに来た以来で、その時には名字が変わっていたはずなのに、予約したバスに乗車しようと名前を告げると、ありませんと言われ、確かめてもらうと、サカイマコトさんの名で予約されていた。ウィラーバスの登録内容は名が変わる前のままらしく、就職活動で面接に来た３年半前のものだろう。本人には違いないので、メール内容でサカイさんを照会してからバスに乗り込んだ。これがビザの申請ならば、厄介なことになっていただろう。