5月26日(日) 広島市西区中広町にあるラーメン屋「らぁめん 紺屋」でしおらーめんを食べる。

広島市西区中広町にあるラーメン屋「らぁめん 紺屋」でしおらーめんを食べる。


前に来た時はしょうゆらーめんを食べて、澄みきったスープに醤油の味があった。しおらーめんは、使われている塩の味を見極めたと錯覚するほど全面にある。恐ろしく澄みきったスープは変わらない。小松菜の味も変わらない。塩味のついたキクラゲは前もあっただろうか。刻みねぎも爽やかだ。


麺も噛めば噛むほど小麦の味わいが広がる。こうやって麺そのものを味わえるラーメンは意外に少ないのではないかと思ってしまう。メニュー表にスープの素材が書かれていて、トンコツ、豚、鶏ガラ、こんぶ、とあり、知ってからスープをすすると、トンコツっぽさはあるかも、鶏ガラはわかりそうだ、この味はこんぶだろうかと、知った気になるほど削ぎ落とされている。


昼に食べた蕎麦も、抽出されていた。澄んだ世界へ向かう和の特徴……、というか、汚れなき味を感じた。


それを自分にあてはめてしまう。こういう自意識の大きさがうるさいのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る