5月26日(日) 広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ中ホールで「桂雀々、はじめての全国ツアー にっぽん、まるごと笑わせまっせ! 二〇一九」を観る。

広島市中区加古町にあるJMSアステールプラザ中ホールで「桂雀々、はじめての全国ツアー にっぽん、まるごと笑わせまっせ! 二〇一九」を観る。


番組

・代書

・蝦蟇の油

・動物園


正直言うと、それほど楽しめなかった。笑い、楽しんだ場面はいくらでもあるが、舞台から遠い座席の位置、なんだか気怠い体の調子、蕎麦食って急いで自転車をこぎ、拍手で舞台を迎えるところに急いで席に着いた慌ただしさ、マクラによる桂枝雀さんなどの古い師匠の談話への興味と笑い、その反動による「代書」の途中での強烈な眠気、おそらく、そっくりそのまま味わえていなかった。歪な、なにか棘棘した受け取りかただった。


大きな声に派手なリアクション、それが最初は面白かったが、ある時点からマクラが冗長に聴こえてしまい、自分自身にだらけてしまった。「代書」の内容についていけず、息が切きれないので、なんだか休みが欲しくなった。舞台上は暑かったのだろうか、雀々さんは何度も顔を拭っていた。初めて観るから、それがいつも通りかわからない。


「蝦蟇の油」の口上は見事だったのに、途中で寝入ってしまった。もったいないことをしているだろうと思いつつも、あきらめて、眠ってもまあいいやぐらいの、背筋を伸ばさない、背もたれに小首をのせる緊張のない状態で観ていた。途中で、体験談が入り、何の話かわからなくなるが、酔っ払った油売りのすっとぼけぐあいは面白かった。


中入り後、「動物園」を演じるが、短かった。ユーチューブの桂枝雀で観たことがあったのか、内容は知っていたが、中入り前は1時間ちかく演じていたのに、その後は30分もかからずに幕は降り、拍子抜けだった。もっと大きい演目で納得したかったのが本音だ。余韻がない。


好みによるのだろう。江戸落語の方が今は好きだから、上方落語の味わいについていけていないのか。生まれ育ちが大きく関係しているのかもしれない。喧しい声に落ち着かない動作は馴染みが薄い。


目の前の席に、秋風亭てい朝さんがいて、アンケートをたくさん書いていた。どのように観ていたのだろうか。


自分は、最近観た秋風亭てい朝さんの寄席のほうが好ましかった。たしかにたくさん笑いはしたが、番組の構成が気になった。こんなものなのか。独演会よりも、前座で温めてくれる人がいた方がいい。「代書」と「蝦蟇の油」に間があって欲しかった。


とはいえ、問題は自分に多くあるのだ。もっと状態の良い時に、舞台から近い席で観たい。


しかし、来月は桂文珍や、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、立川談笑が来るも、広島国際会議場フェニックスホールだ。チケットぴあで買えば、とんでもない席に配分されるだろうか。


ホールよりも、チケットを購入する方法が重要だろうか。文句ばかり言っている気がする。

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