12月1日(土) 広島市中区東白島にある「ポリポ」で昼食をとる。
広島市中区東白島にある「ポリポ」で昼食をとる。
おいしい店と以前から聞いていて、広島県立美術館の帰りに目の前を通ったついでに覗いたら、つい入ってしまった。カレー屋に行くつもりだったが、あまりにもお腹は空いていた。
20分くらい待つと言われて、「また今度にします」と言って店を出ようとしたら、応対してくれた女性の方が親切で、愛嬌もあるので、店の中で待つことにした。
すぐに席は空き、マルゲリータ、ババ、エスプレッソを頼んだ。前菜もいただきたかったが、当初考えていたカレーの値段を基準に計算すると、とてもじゃないが注文できなかった。ワインも当然水にかわる。
トマトソースはこのうえなく明るく甘く、チーズはコシのある濃厚で、生地は男前で小麦がとても香り良い。無駄のない、そのままの美味しさのピザだ。バジルもしっかり食感がある。
ババがとても美味しい。ラム酒の移った甘さが染み渡り、噛むとじゅわっと色っぽく広がり、ブリオッシュのようなふんわりとしたスポンジ生地がとても柔らかい。もちろんクリームは植物由来なんかじゃない、滑らかな濃さだ。ミントもえぐみなく、若い葉は、雑味のない爽やかさで後味はしつこくない。
蜜の染みた菓子を食べることのできたのが嬉しい。
エスプレッソはまろやかで、苦味、酸味に角がなく、正統な味に落ち着いている。ぐいっと飲み干す。
座った席に良い角度で光が射し込み、よりおいしく食事を味わうことができた。水彩画のような彩色の器は温かみがあり、特に水差しはちょうど良い大きさで、水を普段からがぶがぶ飲む自分に適合し、食事の小休止として喉を何度も潤してくれた。イタリア料理に水差しは似合うな。なぜかギリシャや中東地域から出土した水瓶などを思い出して、陰翳に気分は浸る。
良い時間に食事ができた。料理の質は高く、スタッフの皆さんの気配りもしっかりしている。聞いていたとおりに満足できた。来てしまってよかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます