第54話過去の主治医から浴びせられた罵声たち

こんにちは。

荒井祐一と申します。

今回のエッセイは、

今までの口調とは違います。

それを承知の上でもし読んでいただけましたら、

幸いです。





ではいきますよ。

私はかつて以下の言葉たちを主治医から吐かれました。

「働くべきだ働け!」と吐かれました。

「甘えるな!」と吐かれました。

「副作用止め出してやるからこれ飲んで働け!」と吐かれました。

「働くことを促す」と診断書に書かれました。

「お前は怠けているだけだ!」と吐かれました。




なぜ主治医がこうも患者の症状の回復など考えずに、

社会復帰ばかりをさせようとするのか……。

今までずっと謎でしたがとある小説(症例A)に、

その答えが載っていました。

それは昔は完治=社会復帰だったからです。

社会復帰こそが完治であって、

そこに患者の症状の改善などは加味しないというのが、

曲がり通っていた時代があったのです。

ですからベテランの医者ほど患者の症状回復など考えずに、

社会復帰を急がせることだけ考えて、

逆に中堅や若手の医者が症状の回復をもって、

完治とみなすのは、

実はここからきていたのです。

今の主治医は症状の改善のために、

出来る限り動いてくださいますが、

過去のベテラン『働け! 医』のことを思い出しますと、

精神科医の前で見せてはいけないのは、

『笑顔』だとどうしても思ってしまうのですよね……。

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