小説の主人公なんて最悪だ!
34
第1話 誕生
あー・・・どうも皆様、こんにちは。多分この小説の主人公であると思われる端岡です。まあどうせ覚えるのもめんどくさいだろうし名字だけでいいでしょう?高校2年生です。以後お見知りおきを。
え?なんで急にそんなことを頭のなかで言い出してるか?そりゃあ、今までの記憶がほぼなく、急にTHE・普通の道を歩いていたら察しますよ。
さてさて、この小説は一体どこに向かうんでしょうか。うーん、異世界転生とかだとやだなー。あれ大体すぐ死ぬじゃん。死ぬって多分苦しいでしょ?別におれドMじゃねえし。
とはいえ日常ものもこの作者の力量じゃ不安があるし。多分数話でネタ切れるだろうな。
そうなると...ファンタジー?まああんまりめんどくさいことに巻き込まれないことを祈るしかないな。とはいえそんな平坦な物語、誰も読みたがらない...というか普段の実生活を文字に起こせばそんなもの出来上がってしまうから意味をなさないな、その小説。それに事実は小説より奇なりってな。
おっと、人にぶつかってしまった。
...これは...あんまりぶつかるのに適した人ではなさそうだなあ。金色に染めた髪の二人組。
やっぱり、路地に連れていかれるかー。さーて、こっからどう展開させるつもりだ?ここでぼっこぼこにやられて異世界に...うーわ、すっげえ痛そう...。そうなるとここで誰かが助けに来て...ってパターンが一番ありそうかな?いや、学園物だとこのまま殴られっぱなしってのもありえるな。
頼む...作者が人の苦しみを分かる奴であってくれ......。
痛え!いやほんと...痛え!
いやいや、めっちゃ殴ってくるじゃん!あー誰も助けに来なさそう...!
うーん...大体何分くらい殴られ続けたか...。5分くらいか?
あー泥めっちゃついたじゃん...この作者、おれを一人暮らししてる高校生っていう設定にしてるみたいだから...うわっ、自分で洗わなきゃダメじゃん!めんどくせえ!つーか一人暮らししてる高校生なんて実際にはくそ少ねえだろ...。
しかも...財布もとられた...。一応大事なものは家にあるし、入れてた金も最低限だからそこまでの被害じゃないけど...。
まあでも警察に届け出た方がいいかなあ...。
なんて思うおれの心はすっかり無視して、作者はおれを家に帰らせようとする。あーもーお前がこんな目にあったらどうするんだ?そんなあっさり切り替えて家に帰るか?一回同じ目に遭えばいいんだ...。
...っていうか、この話どこに向かってるんだ?今のところ違和感はあっても日常しか描いてないぞ...?次の話でちゃんと展開してくれることを祈るか...。全く、先を考えない作者はこれだから困る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます